2019/11/25

   バレエ「人魚姫」 地主薫バレエ団

 きれいな海の中、赤い珊瑚がゆらめき、真珠が一瞬の光をを放つ。くらげがふわりふわり。とびうおがあちらこちらへと回遊し、さくら貝がおしゃべりをする。タツノオトシゴがゆらゆら、ヤドカリはかりかり動き、カニは、カニ歩きに忙しい。かつて、海で遊んだシュノーヶリングで見た風景と重なりました。

 バレエ「人魚姫」地主薫バレエ団公演を見に行きました。

 3年前の再演です。

 「人魚姫」は、いわずと知れたアンデルセン童話。遠い目をした人魚姫像がコペンハーゲンにあります。その見つめる先は、生まれ育った美しい海。思いは、結ばれることがなかった王子との思い出でしょうか?

 15歳になった人魚姫は、海の外の世界をはじめて見ます。映像による海の中から、海上までフライング(空中飛翔)により縦の空間移動がわかりやすく行われました。

 響き渡るこの上なく美しい声。美声に酔う王子、そして観客。この美声が無くなるのかと思うと、いつまでもあどけない優しい姫であって欲しいと願うばかりでした。

 深海の魔女の住むところは、トーンダウンした暗がり。うごめく動物は、ハイパーフィッシュ、ウツボ、チョウチンアンコウ、ウミグモ、コウモリダコ、ラブカ。深海に住むため太陽の光がとどかず、おどろおどろしい。人魚たちが住む海とは違います。魔女は、美しい声を、姫は二本の足を手に入れました。

 今回の魔女は、艶めかしく魅力的な新国立劇場バレエ団プリンシパルの奥村康祐さん。おちゃめな一面も垣間見えて憎めません。こんな魔女もありでした。

 人魚姫は、王子を思い、結ばれないもどかしさ、王子と隣国の姫との結婚式の中、人々の間をさ迷い歩く姿は悲しみを誘います。姉たちの思いも届かない。純真な心は失われず海の藻屑に。

  全幕を通して踊りきった地主薫バレエ団の顔とも言えるプリマドンナ、奥村唯さんにアスリート魂(プロ魂)を感じました。

 華奢な身体のどこにその力がみなぎっているのでしょうか?たゆまぬ努力の賜物だと思います。

 彼女を駒にして、ボリショイ劇場バレエ団の王子役アントン・サビィチェフ氏、海の王に同ボリショイ劇場バレエ団のアレクサンドル・ファジェーチェフ氏を配し脇を固めています。奥村唯さんの魂はぶれることなく輝き続けたはずです。

 海の中の描写は、前回以上に磨きがかかり、子供だけではなく大人もわくわくさせられる踊りとなっていました。海の動物の名前当てクイズが楽しくできそうな位でした。また、ヒトデ、ロブスターとカメは、抜群の表現力で、目を引きました。話の接ぎ穂にあっては、ピリッと辛い清涼剤。それぞれの仕草で、興を添えていました。

 広大な海、美しい海、現在にあっては、プラスチックごみや放射能汚染にさらされています。人魚姫が書かれた時代から200年。海をめぐる事情も、世界も大きく変りました。人の世は相変わらずせかせかして、ゆっくりおとぎ話の世界にひたることが無くなりました。わたしにとっては、年に一度、子供の世界へもどる楽しみの場となっております。

 生オーケストラが当たり前という贅沢に加え、映像を交えた分かりやすい展開。工夫を凝らした海の動物たち、人々の華やかな衣装、調度品、大道具など、そつなく色どりを添えていました。

 昨年は、バレエ団創立30周年。新たに踏み出した1年目は、元号が令和に改まり、地主先生も気を引き締めての船出となったことでしょう。

 地主先生の創作物語と振り付けは、円熟期を迎えているように思いました。その醍醐味を、若きダンサー達を通して私たち観衆に存分に見せてくださることを願ってやみません。

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2019/09/10

太極拳フェスティバル大阪

太極拳フェスティバルに参加しました。

普段の練習をふまえてアレンジしたものに曲をつけて演舞します。ひと夏かかって練習したものを発表しました。

わたしは、24式太極拳と32式太極剣の2つにエントリー。後者は、始めて8か月。やっと順番を覚えたところでした。4分以内にまとめたものを18人で演舞しました。

 剣を振ると、ライトの光が反射して客席からは映え見えていることでしょう。

 太極拳年齢は、若い人からシルバー、それ以上と幅広く、老若男女が自分の健康や鍛錬のために練習しています。

 わたしは、はり治療が上手になるようにと始めました。今では、それ以上に体の使い方、姿勢、ゆがみと人を大きくとらえてみるようになり、体の内臓から体幹まで考えるようになりました。 

 フェスティバルを終えて夏の課題が終わりました。次の課題が見つかり淡々と朝練に勤しんでいます。

 

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2017/11/27

昇段試験

 足元に赤い小さなもみじの葉。やっとわたしの中で秋を感じました。

 夏の終わりに1級が受かった勢いで、24式簡化太極拳の初段受験をエントリーしました。3ヶ月間、初段の試験のために費やしました。

 1級と違い学科試験もあり何十年ぶりの試験。この年齢になるとなかなか覚えることが難しいのを実感。何度も書いてお風呂の中で呪文のように唱えてみたり。久しぶりに頭が活性化しました。

 めざめたらベットの上で準備体操。朝の家事がすんだら家の前で練習。はり治療の合間に歩法をやってみたり。幸いなことに、はり治療のはりを刺入する際の歩法が、武術の太極拳と同じなので、力の入れ具合、重心移動は参考になりました。

 試験前日一日講習では、自分の思い込みの動作を修正してもらいました。この時点ですでにくたくたでした。

 当日、緊張であまり寝れなかったので、早く起きてはり治療を自分にしました。寝れない、腎虚、足に重心がのりにくいのをこれまで何度も経験していましたから。

 翌日の通勤途中にやっと紅葉が目にしみてみえました。くたくたは3日以上続いています。3ヶ月の緊張がゆっくり解けているところです。

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2017/06/13

45歳葛西、ケガをしない体力づくり

 レジェンド葛西といえば、ノルディックスキー男子ジャンプの葛西紀明選手。8回目の五輪で金メダルを目指しています。

 自分の年の半分以下の選手たちを相手にレジェンドはどんな練習をしているのでしょうか?

 先日の朝日新聞夕刊にそのヒントが載っていました。

 20メートルのロープの上をバランスよく歩いてわたる。縄跳びの二重飛びをミスなく160回こなす。三重飛びも飛ぶ。インターバル走の最初の400メートルをトップで走る。但し、200メートルなどの短距離走ではわざとペースダウン。(沖縄宮古島合宿にて)

 かれの特徴は、ジャンプに求められる瞬発力だけでなく相反する持久力も高いということがわかります。ただし45歳という年齢、筋肉がかたくなりやすいため、猛練習は避け、7割くらいの力で練習しているそうです。

 40歳をすぎても現役を続けられるのは、無理をしない、ケガをしないトレーニング方法。毎朝必ず走り、ストレッチすることで故障しない柔軟なからだを維持していること。

 故障しないということは、生活や養生のすべてが上手くいっているということでしょう。

 来年の平昌オリンピック、葛西選手の活躍を祈ります。

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2017/05/29

逆立ち  (胃下垂)

 壁に向かって「えいっ」。

 小学校以来の逆立ちをするようになりました。胃下垂には逆立ちが効果的とずっと言われていました。

 下垂体質の人の腕を観察しました。自分の腕もよくよく観察しました。力こぶをつくる上腕二頭筋、上腕筋、上腕三頭筋、肘をはさんで腕とう骨筋などものを持ち上げる筋肉の貧弱なこと。もちろん重いものを持ち上げることもにがてです。針治療では、大腸経、小腸経、三焦経が腕の外側を走っています。

 一方の、胃腸が丈夫な人は、腕の太さ、筋肉の大きさが立派で見るからに力強いです。学生時代にラグビーなどをしていた体育会系の人、力仕事をしている人などのご飯の食べっぷりは胃下垂のわたしたちとは比べるべくもありません。

 自分の弱い胃腸を変えたいと40年越しの宿題を今しているようなものです。
そして天地が逆さまになって胃が持ち上がるのではなく、手に流れている胃腸にかかわる経、大腸経、小腸経から足の胃経に刺激が行くことによって、胃腸が活発になる。下垂が改善されるのだと思います。

 
 実際、疲れすぎたとき、おなかがゆるいときは、逆立ちの足を蹴る動作と手のツッパリ感がタイミングが合わず何としても逆立ちができません。その時はあきらめてまた次の日と。なんでもできた子供のころ、からずい分時が流れました。紆余曲折があり今の体調になっています。

 改善して少しでも長くはり治療が続けられたらと思います。

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2014/09/07

ケガ イメージトレーニング テニス

 テニスの四大大会最終戦全米オープン準決勝で、錦織圭選手は世界ランキング1位のジョコビッチ選手を破りました。決勝進出は日本人初。

 錦織選手は、右足親指のケガにより今大会前出場を危ぶまれていました。試合中に映されるぐるぐるぐるまきのテーピング姿。ショットが決まった時の強気のポーズ。

 E子さん(46歳主婦)は、アウトドアーのテニスで今夏汗を流していると聞いていました。1ヶ月前にぎっくり腰ではり治療に来院。そして、1ヶ月後に再び腰痛で来院。わずか1ヶ月に2度も腰痛になる体調とは、動きすぎで腎虚の回復が遅れてることに他なりません。

 10代20代でのケガの回復力は目をみはるものがあります。それから年齢を経るに従い時間がかかるようになります。錦織選手のケガを押してのプレーは気魄の方が勝っていたようです。E子さんには、痛んでいる3週間あまりは、あせる気持ちを抑えて休息するようにお話しました。プロ選手の試合などを見てイメージトレーニングをしてみましょうとアドバイス。

 折りしも二日後に全米オープン決勝が見られるこの機会、世界最高水準のイメージトレーニングを。

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2014/06/15

W杯コートジボアール戦のお天気

 滴り落ちる汗、降り続く小雨にかき消され、ベッタリ濡れそぼった侍ジャパン。1-2で敗戦を喫しました。

 今朝日本時間10時より、ブラジルのレシフェにて日本対コートジボアール戦が行われました。数ヶ月前よりのカウントダウンは日曜日の朝がピーク。週末から徹夜のまま朝に突入した熱烈ファンも多かったことでしょう。

 決戦当日のルシフェの天気予報は、雷と雨。気温は30度近い熱帯気候。湿気と熱が混じる湿熱は大阪の梅雨開け前の1週間、あの湿熱地獄の寝苦しい夜に似ていると想像しました。実際のピッチの上での侍たちは、前半15分での本田選手の1ゴールのみ。ボール支配率がコートジボアールと比べ40パーセント台。後半に続けて2ゴールを許してしまいました。

 湿熱の雨は、からだをだるくさせます。胃腸の動きがにぶくなり手足の動きが落ちてきます。チーム全体の出足が重く、鍛えぬかれているはずの侍たちの本来の力を発揮させることが出来ませんでした。日本の梅雨後半、湿熱の対処をしっかりしなければと思いました。

 昼、街を歩くとブルーのユニフォームを身に着けたたくさんのサポータたちを見かけました。さわぐでもなく心なしか肩を落として歩いているように見えました。

 夜のテレビでは、次のギリシャ戦のメンバーを予想していました。過ぎたことはしっかり反省し、次につなげて予選リーグを突破して欲しいと思います。

 

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2014/02/23

わずか2ミリの置き針(皮内はり)に乾杯  羽生結弦選手

 2本目の4回転がきれいに着氷。冒頭の4回転ジャンプを転倒したのを見た日本の羽生結弦ファンは、大きく落胆したことでしょう。金メダルは逃した・・・。

 4分半を滑りきった羽生選手は、息苦しさのあまりしばらく顔を上げることができないようでした。どの選手よりもスピードを出して滑っているだけではなく、喘息による息苦しさのためでもあったと初めて知りました。

 2歳から喘息に苦しんでいた羽生選手は、数年前から市販の置き針(皮内針)を使って自分で体調管理を続けていたそうです。

 喘息の予防とけがをしないために15箇所ほど皮内にはりを置く。もちろん鍼灸師の助言を受けて。何度も試みるうちにどこにはりを置くと調子が良いのか分かってきたはずです。喘息発作が出ないように、呼吸がしやすいように、足首の捻挫の痛みが楽になるように、練習後の筋肉の張りが取れるように、柔軟な筋肉になるように、自分のからだに聞きながら人体経穴図とにらめっこしている姿を想像しました。

 喘息の大敵は冷たい空気。マスク、発作止めの薬、吸入器、そして置き針を携えてソチオリンピックに臨んだ羽生選手は、フィギュア男子で見事金メダルを獲得しました。

 羽生選手の絶え間ないチャレンジ精神とそれを支えるわずか2ミリ程の置き針に乾杯です。

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2014/02/09

フィギュアスケートトレーナーは鍼灸師

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 おなじみになった「パリの散歩道」、少年から青年に変わる心情を羽生結弦選手はみごとに氷上で
演じきりました。

 ソチ五輪開会式の前々夜、フィギュアスケート団体戦予選、男子シングルショートで羽生結弦選手は、98点台。2位のロシアのプルシェンコ選手に6点の差をつけ1位になりました。テレビでその映像が繰り返し放送されていました。

 ここでもあんまマッサージ指圧師、鍼灸師のトレーナーが活躍。加藤修さん65歳日本スケート連盟専任トレーナー。

 「結弦は、柔軟性に優れていて若いのに自分のからだのことをよく知っている」と羽生選手を評し、話題の浅田真央選手、高橋大輔選手らの性格やくせ、コンディションを熟知。どの選手も本番で練習どうりの演技が出来るようにと配慮に余念がありません。もとフィギュアスケート選手だったこともあり、大会先でのリンクの氷の状況をいちはやく選手たちに伝えることによりかれらの精神面の安定をはかることもあります。氷の硬軟は、演技のしあがりに大きく影響することを誰よりも理解できるからでしょう。

 選手たちへの細やかな観察眼はわたしたちの望診につながり、選手たちと言葉を交わすことで聞診、問診を同時に行い微妙な不具合を探り出すのだろうと思います。フィギュアスケートは、オリンピックの人気種目の一つで注目度も高く、縁の下を支えているのが同業の鍼灸師であることを誇りに思いました。

 あんま、マッサージ、指圧、鍼灸、整骨のすばらしい技術が、若いトップアスリートたちの体調を含めたコンディション作りに大きくかかわっていることに励みと誇りと自信をもって、これからもはり治療を続けていこうと思います。

 

 

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2014/02/01

ロナウジーニョ選手を治療する鍼灸師

 サッカーWカップブラジル大会は今年6月に開催されます。元ブラジル代表のロナウジーニョ選手にはりをうつ鍼灸師、高橋普美雄さん75歳(ブラジル在住)の話が1月27日付け朝日新聞に掲載されました。

 高橋さんは、ロナウジーニョ選手とは12年の付き合いと言います。信頼は絶大で3ヶ月間同選手の家に泊まりこんで治療にあたったこともあるとのこと。また、アルゼンチン代表のメッシ選手、コートジボアール代表のドログバ選手など世界で活躍する選手たちが高橋さんのはり治療をうけています。

 サッカーは、ラグビーと並んで走る格闘技のイメージがあり怪我は付き物。小さい怪我から選手生命を左右するものまで選手の心配は尽きません。高橋さんの打つはりに選手たちはオリエンタルマジックを強く感じていることでしょう。

 はり治療は、痛みに対して即効性があります。怪我の度合いにもよりますが、瞬時に痛みが消えてしまうと、もうはりの虜になること間違いなし。痛みを取りながら体調を整えると、怪我ははやく治ります。もう一歩進んで怪我をしにくいからだにすることが可能です。ベーネ治療院では、痛みを取り除き、体調をアップさせながら怪我をしない養生までをていねいに教えています。

 世界の有名選手は来ませんが、ベーネ治療院でも高橋さんに負けないように一生懸命はり治療に取り組んでいます。

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