2017/09/05

平城宮跡

 奈良の唐招提寺から薬師寺を秋篠川に沿って歩きました。大和西大寺駅にもどって平城宮跡を延々半周で、夏ばてのからだはギブアップ。

 その日の朝は、からだが重くできたら一日ごろごろしていたい感。暑かった夏の日は、元気を出して仕事に行っていたのに、暑さが一息ついたところで夏ばてでしょうか?

 秋篠川の水量はほどよく、吹く風にとんぼが飛んで秋の気分。足の重たさのため目的地徒歩15分がかなり長く感じられました。このコースは、40年前の住み込み内弟子時代の自転車散歩コースでした。

 唐招提寺の金堂のひなびた茶色は記憶のままで、薬師寺の東塔が解体修理のため見れず、40年前にはなかった西塔が復元されていました。

 平城宮跡は、朱雀門と金堂が目新しく、あいかわらず何もない原っぱのままが往時をしのぶのに都合がよく、何もないから何でもあるようで想像は無限大です。若草山が近くに見え、青い空と緑の草木が上下左右360度のびゆー。一緒にきた娘は、スマホでそれを撮って喜んでいました。

 20年前、子供が小さかったころ、春になると弁当とボールを持って一日中遊んだ話をしました。ボールがスマホに変わったものの、子供のころと同じように自由の羽を伸ばしていました。

 一日中歩いて、最後の平城宮跡半周で疲れてしまいました。ところが、歩き回ったせいか、夏ばてのからだのだるさがとれて足が軽くなり、娘は、足のむくみが最後の半周でとれたと言っていました。

 夏ばてでも足を動かすと胃腸が動きます。それについで、水分代謝が活発になりからだの調子が良くなるのを自ら確認しました。

 平城宮跡には、20年、40年などまったく気にしない、時間経過を考えることすら忘れてしまう無の世界があるように感じました。

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2017/08/30

赤ちゃん

 ピンク色の肌、絹のような光沢、透き通るような透明感、ぷるぷるのほっぺ。ぷくぷくのわっかの手首。小さな親指をちゅうちゅう。

 ベーネ治療院に6ヶ月の女の赤ちゃんがきました。針治療するお母さんに連れられて。

 ずっと自分が追い求めているものを目の前で見ているようでした。針治療は、不老長生を目指しています。体調をくずした患者さんに針をします。ストレスがたまっていれば、肝臓辺りの血流を良くしたり、胃腸がつまっていれば消化液を出す穴に針をする、風邪をひいているなら体力を上げて風邪を追い出すなど。腰痛には、痛み止めと合わせてその原因の治療をします。

 すると、赤ちゃんの肌つや、ぷるぷる、ぷくぷくの感覚が顔色、皮膚、筋肉に現れてきます、。細胞に新しい血液が流れ込み、新陳代謝が盛んになってきていることがわかります。

 元気のかたまりの赤ちゃんを、今更ながら驚きと羨望の目で観察できた至福の時間でした。20数年前の3人の子育ての時は、見ている余裕もなく嵐のように過ぎ去りましたから。

  赤ちゃんガ帰った後、ほっぺを触った感触、肌の色調、すべてが頭の中に刷り込まれました。

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2017/06/23

お掃除ロボット

 梅雨空がもどると大雨。先日の朝は久しぶりのザブザブ。

 ベーネ治療院につくと、ヒノキの床は神々しいほどの輝き。実は、ついにお掃除ロボットを導入したのです。お試しを一度してみたところ、あくる日、驚くほどきれいに掃除されていました。毎日掃除機をかけていたのは何だったんだろうと思うほどでした。

 白くて平たいおむすび型のお掃除ロボットは、床を掃除する際、障害物に当たれば向きを変えて動きます。最終自分で充電器のもとに戻ってくるすぐれもの。前方左右にほこりを集める刷毛(はけ)がせわしく動くさまは、子犬が歩き回っているようで少しかわいい感じがします。

 細かいほこりがダストボックスに集められているのを見て、早速に契約しました。毎月2000円+消費税を2年間。2年たてば自分のものになります。一日70円の掃除代が安いか高いか?ほこりを舞い上げることなくきれいに掃除してくれるのが値打ちかもしれません。ほこりっぽい環境は、肺に影響します。空気清浄機をまわし、床のほこりが舞わなくなると居心地の良い空間が自ずと広がります。

 外が雨の日でも、ヒノキの床が湿気をある程度吸ってくれます。

 掃除にかける時間が短縮でき心の余裕も生まれました。

 集中力が高まりやすくなった気がします。呼吸がしやすくなったせいかもしれません。

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2017/05/23

服は着る薬  2

  「鶴丸メソッドメディカルファッション」 鶴丸礼子著 講談社エディトリアル 2017 4 05発売を読みました。  

 モデルさんは皆障がい者の方たちです。自信に満ちた晴れやかな顔、堂々と、わたしを見てくださいと言っているようでした。モデルを頼まれたときとても悩んだ方もいらっしゃったとか。鶴丸さんの世界で一枚しかない自分の服を作ってもらっている幸せ、どのシーンでその服をきるのかをわくわくしながら考えたこと、配色は?持ち物は?合わせる靴下そして靴は?

 何度も考えイメージする中で外に出る、町を歩いてみようか、その回数が増える、良い歯車が回りだします。実際薬を飲まないのに気分が高揚してきます。服は着る薬の真骨頂だと思います。

 わたしの連れ合いが障がい者になった時、外出する際、前の晩に着る服をきめ帽子、靴、ネックレス、腕輪をそろえていました。彼なりのモチベーションを上げていたのでしょう。腕輪やネックレス(小さなトルコ石など)は、健康なときは一切つけなかったのに、身につけるようになりました。自己表現をしたかったのでしょうか?よくアクセサリーの店につき合わせられました。

 そして、ついには、身の回りのことをすべて自分でできるようになりました。

 自由がきかないからだに何が必要なのでしょうか?着易い服、締め付けない素材、心が開放される服。気軽に着たくなるような服。何度でも町を歩ける(車椅子に乗って)服。一番は、御本人のモチベーションが高まることだと連れ合いを見て思いました。

 モデルさんのすばらしい笑顔がそれを物語っていると感じました。

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2017/05/15

服は着る薬

 「服は着る薬」

 先日の朝日新聞朝刊「ひと」欄の印象的な言葉。服飾デザイナーの鶴丸礼子さんのアトリエの名前でもあります。

 フランスの有名ブランドで働いた後独立。約30年間で障害者の人のからだに合った服を作ること1000着以上にのぼるといいます。

 一人ひとりの障害の状態にあわせた独自の製図法によりぴったりで着脱しやすい服を作り上げます。何度も何度も依頼者の要望を聞きながらの作業は、根気がいります。重度の障害者の方の動かない肘や膝、側わんしたからだに、魔法のファスナーをつけることにより世界で一枚しかない晴れ着が出来上がります。つっぱらない、からだが自由にうごかせる、着脱スムーズ、着心地がよい、何度も着たくなる、まさに「服は着る薬」というアトリエの名前にぴったりだと思いました。

 鶴丸さんの地道な活動は、アトリエのある大分県から発信され続け、全国からの注文がくることに。

今年3月、医療と連携して作業療法士と組み、採寸に必要な箇所を骨や筋肉に置き換えてわかりやすいようにした教科書を完成させました。いつでもどのデザイナーに頼んでも着る薬が作ってもらえるようになるように。障害者の人たちにとってはこの上ないよろこびとなるでしょう。

 鶴丸さんとは年齢も近く、そのバイタリティーを応援しつつ、自分にこれから何ができるのかの参考にしていきたいです。

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2017/04/27

犬の介護  2

 Oさんのヨーキー(17歳)はいよいよ歩くことが難しくなってきました。 10メートル、20メートル。左右の後ろ足が突っ張ってブレーキがかかります。

 食べ物もほとんど食べなくなりました。抱いてみると腰からうしろ足にかけて冷たい感じ。

 私は、胃腸を動かすために後ろ足の犬の三里辺りをもむこと、下半身の血行を良くするようさすってあげるようにとアドバイスしました。

 すると、えさをすこしずつでもたべれるようになり、歩けるようになりました。

 獣医さんにステロイド剤を打ってもらいながらの犬の介護。大変そうです。

 お散歩や食事の手助けになればいいなぁと思っています。もちろん、自分の飼い犬ははりをすると決めています。

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2017/04/20

犬の介護

 我が家では、7歳のメスのヨークシャーテリアを飼っています。

 ここのところ寝不足のOさん、17歳のメスのヨーキーに振り回されています。人に例えると80-90歳。持病の心臓病に加えて、腎機能低下、目が見えていない、耳が聞こえていない。昼夜逆転で夜中に動きまわっては、自分の寝場所の位置がわからないと鳴く。近所迷惑なので鳴きやむまで抱いていると夜が明けてしまうといいます。

仕事と犬の介護でやつれているOさん。犬も人も老いると同じようなことになると思いました。あともう少し生かしてあげたいと思う気もちと飼い主にかかるからだの負担は反比例するばかり。

 介護施設、デイサービス、病院と人の選択肢はありますが、飼い犬にはありません。Oさんの体調を気遣いながら犬友達として話を聞いてあげることしかできません。

 身近に95歳の父と、92歳の義母が健在です。二人ともありがたいことにデイサービスと病院の世話になって昼夜逆転にならず元氣を保ち、父は、補聴器の世話になっています。

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2016/12/13

電気マッサージ器

 ぶるぶる、トントントン、ド.ド.ド.ド.ド。師走の電気屋さんでの待ち時間。  

 一番値段が高いマッサージ機を試してみました。メニューには、押す、たたく、揉む、さする、伸ばす、ストレッチ、を部位別に自由に何通りでもに選ぶことが出来ます。

 試しに、さすると伸ばすの2つをチョイス。

 マッサージ機は、はじめにわたしのからだの輪郭を感知。それからクルクルトントンと動き始めました。わたしは、マッサージ(すいなマッサージ、中国の医療マッサージ)をする方で、他のものを受けたことはあまりありません。機械といえど興味津々。

 ゆっくり肩から背筋にかけてローラーが移動しながら振動。腰の回転は機械らしく、ゆっくりもたもたまどろこしいくらい。思ってもみないところにローラーが当たり痛かったり。細身のからだにはこたえる時がありました。揉まれ慣れている人には、もっと強くもっと、もっととなるのでしょうか?時に、体調の問題でソフトタッチの方が良かったり。人のからだの要求は千差万別。マッサージ機の開発者の悩みはつきません。どれだけ人間のマッサージ師に近づけるか?

 そんなことを考えさせられる待ち時間。順番がきたので、強制終了のボタンを押しました。

 人間は、マッサージしたい時にマッサージに行き、嫌になったら人を替えお店を替え、ひと時の至福の時を過ごしたいと考えます。強制終了するのも人間の都合。機械もその能力を発揮するまでに至らずか。

 ○十万円のマッサージ機、真剣に買おうと思う人。○十万円分のマッサージ、何回行けるかしら?と考え込んでしまいました。

 

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2016/11/21

お大師さん

 ぞろぞろぞろぞろ、JR天王寺駅から四天王寺へ行く道はたくさんの人で前へ進みません。

 今日は、11月21日、弘法大師の月命日。お大師さんの日は先祖供養をかねてお参りする人が絶えません。

 歩いている人は、ほとんどが年配の人たち。杖を付く人。お互いに寄り添ってゆっくり歩く人。車椅子を押している人。ご婦人が多い。参詣までの道々には、腰サポートベルト、膝当て、年配向きの靴、ドライフルーツ、乾物、古着等々。整骨院の前には、痛みに関するポスター。薬屋の前で、売り子さんが、千年灸の実演。

 お参りする人々の日常の思いの的を得たような参詣道。お大師さんに先祖供養をお願いしつつ、自分たちの身体のあちこち不自由を解消してくれるような錯覚が交錯して賑わいを見せていました。

 人々には、お参りの功徳、お賽銭を投げ入れる行為、お大師さんに参りに行けた満足感、往復歩けた実感などが健康の秘訣になっているものと感じました。

 秋の一日、ぞろぞろぞろぞろもいいものだと思いました。

 

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2016/10/10

荻須高徳展

 ひなびた屋根、うすよごれた壁、グイッと筆に絵の具を塗りつける。そこから、立体の建物が浮かび上がる。堂々とした存在感と重量感。

 はがれそうなポスター、ひらひら風にゆれて、、出窓は、こちらに突き出し、道は奥の奥までつづいている。

 荻須高徳展(ギャルリー為永大阪店、ホテルニューオオタニ)を見にいきました。

 油絵は、ガラス無し。絵の具のは何層にもていねいに、時には力強く。ポイントの赤錆色が、遠くの小さな屋根にまでぬかりなく塗られ、風景全体の一分の隙も計算ずみ。いつまでも見飽きることがありません。

 はり治療で、この絵画たちのようなことをしているのだろうか考えてみました。

 からだの景色を脈や舌で想像する。絵の具の代わりに鍼を使い、からだをキャンバスに見立て、一筆ならぬ一鍼ごとにその出来栄えを脈や顔色の変化で追う。微妙な色使いは、鍼の刺し方で変えてみる。

 目元すっきり、顔色や手足がその人本来のピンク色、バランスの良い体幹、おだやかな心、からだの細胞のすみずみまで活発に動いているのを感じた時に治療終了。

 患者の皆様、わたしが荻須の絵を見ているような心地よさをその時感じて下さればうれしく思います。


 

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