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2019/06/05

曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)  玄

  現存するものは世界に三碗しかないといわれている曜変天目茶碗を是非とも見たい。

 その一心で朝一番、奈良国立博物館「藤田美術館展」に行きました。

 開館10分後に到着するも、曜変天目茶碗の前には長蛇の列。

 並んでいる間に、中国,南宋時代に作られたこと、瑠璃色の曜変(ようへん)と呼ばれる斑紋が現れる理由はよくわからない、再現不可能といわれている、ことなどがわかりました。

 光が一方向から差し込まれ、うす暗がりの中にひっそりと置かれてありました。周りの喧騒とはガラスを境に別世界。暗がりの玄(黒い色)。うっすら光る青もまた玄に近い。窯の中で高温で焼かれてこの世に生まれてきた玄と呼ぶのがふさわしいような斑紋の出来栄え。徳川家康の所蔵から水戸徳川家、藤田家にわたり今に至っている国宝中の国宝です。

 玄とは老荘思想の根本概念、万物の根源としての道。奥深く微妙、深遠な道理。辞書では難しく書かれています。茶碗を一目見るだけで、老荘思想から生まれたはり灸の深遠な世界がわかるものでしょうか?

 別室で見た8Kビデオでは、宇宙のようなきらめきが映し出され、私の中ではり治療の世界が、もっと広がりました。

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