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2019/05/20

生け花と望診

 花器を正面に、斜めにかかる若葉のもみじ。限りなく垂直に伸びる菖蒲の葉。吊り下げられた花器からは、180度対応の風景。

 百貨店の生け花展に遭遇しました。大和未生流。

 春の季節にふさわしい材料がふんだんに使われていました。一つ一つ正面、斜め、後方、2-3歩下がって見たり。お花が美しい、みずみずしい。つぼみが膨らみ満開を想像するのも楽しい。

 最後に家元の作品がありました。老松と赤いぼたん。一目見て難しいと思いました。老松はみずみずしくなく、緑がさえない。赤いぼたんは、おおぶりで、色艶よく、つぼみから花開いたばかり。対照的な二つが接近した位置ではよくわかりませんでした。

 数歩下がってみました。

 なんとなくわかりました。

 その日、97歳の父親のはり治療をしました。接近戦ではよくわからないのはいつものとおり。数歩下がってあの家元の作品をみるようにながめました。手足のしわや血流の悪さは老松のよう。脈をみてはり治療を施しました。顔の色がよくなり、手の老人特有のどす黒い肌色がなめらかなきれいな肌色に変りました。

 老松は、赤いぼたんのみずみずしい息吹に官能して息を吹き返しているように見え、97歳の老松は、はり治療で末端の手足から顔にかけて気血がゆっくり廻りました。

 こんな生け花の見方、人の望診も有りかと思います。

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