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2019年4月

2019/04/30

太極観 (第一番の選択)

 ヘルニアの患者さんを往診しました。激痛で5日ベットに寝たきり状態。

 幸い仰向けだったのでくまなく身体を触ることができました。左腰下部、臀部奥までかがむと激痛。ヘルニアの手術を昨年されたので再発かもと思いました。幸い、特有の足のしびれがなかったので少し安心。

 太極観(第一番の選択)をよく考えて次のように穴を取穴。復溜(ふくりゅう、腎虚を治す穴、足の内側下方)、委中(いちゅう、腰背を主治、腰痛の特効穴、膝の裏中央)、内庭(ないてい、きつい痛み止めの副作用を取る、足第2,3指の股)、太衝(たいしょう、ストレスを取る、足の親指の股)、環跳(かんちょう、腰痛の特効穴、股関節上部)、崑崙(こんろん、腰痛の特効穴、足アキレス腱の外側)。

 痛み止めのはり、環跳か委中を一番に打つはずでした。第一番のはりは、効果が50パーセントだからです。それを、ヘルニア原因の腎虚を50パーセントにもっていきました。この患者さんは腎虚をしっかり補って、腰すべてをカバーして欲しいと思ったからです。べつの腰痛の人には、環跳を打ったほうが良い場合もあります。この時は打つ理由が5つ以上思い当たりました。

 太極を見極めること20分。動き出したからだの反応に遅れないよう何手か穴を繰り出し、結果的に早く治療をおえることになりました

 人のからだの病を診て、勝ち出る時、和解する時、形勢を逆転させようとする時、50パーセントの第一番、選択の妙(太極観)を考えることの大切さを改めて思いました。

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2019/04/18

 火季 火の粉が舞う?

 大阪の桜は葉桜。目を下に向けると、色とりどりのお花の競演です。

肌寒い、冬に逆戻りしている?というような日を経て4月20日は二十四節季の穀雨。春雨が土に水を含ませ、種まきの準備。寒のもどりもなくなり過ごしやすい季節。

 昨日までの朝夕の気温差と吹く風に首をすくませていました。今日は、太陽のめぐみがうれしい暖かさでした。春の陽気は良いこと尽くめだけではありません。

 最近は、からだを防衛している皮膚表面が火(太陽)にあぶられてやけどを負っているような脈があらわれやすくなっています。はり治療に来られる10人のうち7-8人ぐらい。穀雨から火季が始まるのですが、一ヶ月以上前から増え続けていました。今は火の勢いが強くなって自覚症状としてのどの渇きが出たり、のぼせ症状、顔が赤くなったり、アレルギーが悪化したり。天気が良いので運動しようとして怪我をしたり。

 火で炙られた脈は火の粉がちりちり舞っています。おもしろいですね。太陽の恵みを受ける人にとって諸刃のやいばというところでしょう。避けて通ることはできません。

 はり治療では、からだの胸の辺りのつまりは手の内関穴を取穴。委陽(膝の裏)や解渓(足関節前面)で燃え上がっている火を鎮めます。

 皆さんは、のどが渇くと水分をがぶがぶするばかりではいけません。朝食に発酵した納豆やたくあん、味噌汁などでお腹の調子を整える。適度の運動をストレッチとともに行う。

 諸刃のやいばの意味を思い出しながら、春の陽気を取り入れましょう。

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2019/04/01

腰痛とロキソニン

 腰にロキソニン湿布。クの字に折り曲げてベットに横たわるU子さん(OL)。

 ぎっくり腰4日目。整形外科にてロキソニンとロキソニン湿布を処方してもらいました。ベットでじっとしていること2日。昨日は這うように仕事に。座ってパソコンを打つことができたといいます。ロキソニン4日、湿布4日目。お母さんに連れられてはり治療へ来られました。

 はり治療は初めて。痛いのは大嫌い。しかし、クの字の腰。

 細心の注意をはらって、痛み止めのはりを手足の腰腿点(手の甲、足の甲にあります)に打つとクの字がとれてまっすぐに寝れるようになりました。緊張のあまり冷や汗をかくU子さん。よくよく聞いてみるとシャワー生活。おふろに入る時間が無い、めんどくさいとのこと。足は冷たい湿寒の汗。上半身は、冷えのぼせ、下半身は冷えています。この状態をとらないと腰痛は良くなりません。

 ドクターは、ロキソニンで痛いというのを頭でストップさせ、患部の腰に痛みを止める処方をしてくれました。しかし、頭と腰をつなぐ回路が充実しないと腰が不安定となります。そのことをゆっくりお話しながら次の穴にはりをしました。右交信(足の内側)、右衝陽(足の甲)、右委中(膝裏)、左三陰交(足の内側)、左陰谷(足の膝の内側)、左環跳(股関節外側)。

 ある時はゆっくりはりを回し、ある時は、さっと抜く、顔をしかめる前にひびかせて抜く、なだめすかしてはり治療を早めに終えました。半泣きの手前でした。これから湯船につかることを約束してくれました。

 薬と湿布を2週間まるまる使って、ぎっくり腰を治す人がほとんどなのでしょう。

 今さながら、腰がはやくしっかり安定するには、はり治療が良いと思いました。

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