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2018年4月

2018/04/27

中ノ島香雪美術館 Open

大きな屏風の前に立ちました。すーと景色の中の家屋に吸い込まれました。

 室町時代の禅僧、周文作と伝えられている「シュウソウ八景図」のうち、冒頭の家屋。自分がその前にたっているような錯覚。中国の山水画の見慣れたあばら屋。人が何人か話しこんでいる風情。絵画鑑賞の醍醐味ともいえるような一瞬。自分でもびっくりしました。

 中の島香雪美術館は、3月21日 Openしたばかりの新しい都市型美術館。中の島フェスティバルタワーウエストの4階フロアー。広々とした空間は足を運んだ人すべて満足感を覚えることでしょう。神戸御影の本館には年に何度もいきますが、これから新館のほうの楽しみも増えました。

 緩やかな絵画、名品を見て回ると、ささくれて疲れた心が休まります。この日はお天気が良かったので、天王寺から中の島、Uターンして心斎橋まで歩きました。足がひどく疲れましたが夜は欲も得も無くはやく眠りにつきました。

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2018/04/16

変わる意識

 「わしは今日は絶対行かない」顔を真っ赤にして怒りながら言い切る96歳の父。

 長女の結婚式当日の朝。出発50分前のこと。何日も前からこの日を楽しみにしていたはずなのに。前日から父の家に泊まりに来ていた妹から「行かないと言っている」というメールがきました。

 自分の支度もできないままに父宅へ飛んでいきました。

 ここのところ背中の痛みで体調が悪そうでした。「痛み止めは絶対飲まない」ともいうので、無理やりはり治療開始。診ると、連日の気温の変化のため風邪をひいていました。怒りの原因は風邪により肺が弱り、肝が高ぶったようでした。行けないかもという不安感、悲壮感はこのために出ていたのでしょうか。後は気力が出るように腎虚を補いました。

 はりを刺したまま、時計とにらめっこをしながら、背中の痛みを止めるために超音波をあてました。

 腎虚を補っている間に、妹に、「式服を持ってきて」と父が言い出しました。「行くの?」と聞くとうなずく。

 出発15分前。感動する暇もなくわたしは自宅に跳んで帰り自分のしたく。朝10時に予約していたタクシー到着。

 その後は無事に式は終わり、上機嫌の父を連れてタクシーで家まで送りました。
 
 はりで体調が変わると、意識は変わることを父をとおして実感しました。

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2018/04/09

美味しそうなにおい

 電子レンジからプーんと豆ちー(醤油の搾りかす)のにおいがしてきました。ご飯まだいらないと言っていた96歳の父は、こぼさないための前掛けをしめ箸を手に持って食べる用意をしはじめました。

 昨夜、豆腐が余っていたため作った麻婆豆腐。にんにくと生姜をきかせ、豚ミンチと豆腐を、甜麺ジャン、豆ばんジャン、豆ちーで味付けしたもの。仕上げには、ごま油とねぎをちらして。

 電子レンジで温めなおしたところ、ごま油と混じった美味しいにおいが部屋中に広がって、わたしの頭はまたしても麻婆豆腐モードになりました。食欲の無かった父。鼻から入った美味しそうがお箸を持って待つ体制になったことに嬉しさと驚きを感じました。決め手は、隠し味のにんにくと生姜かも。このにおいが胃腸を刺激したのだと思います。

 体調が思わしくないとき、鼻から美味しそう、目からの美味しそうはとても大切なことだと思いました。もう少し、器、盛り付けの色合いの工夫が必要とも感じました。


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2018/04/02

巣立ちの後

 桜満開の日、長女は、結婚して近くの新居に引っ越して行きました。

 残ったのは、92歳の義母と9歳の犬(人間でいうと推定58歳)とわたし。

 6人家族がにぎやかにひしめいていた家はがらんどう。

 送ってもらっている米の量を減らさないと。宅配で頼む野菜や調味料なども減らす。スーパーに行く用事も少なくなりました。大型冷蔵庫はあまり必要ないくらい。これまでの生活スタイルを一から見直しです。

 とはいうものの、一抹の寂しさもあって、昼間は外に出て気晴らしをしています。春の日差しをあび、春の花をみつけて、街行く人の新年度の幾分かの緊張を肌で感じながら、徐々に自分を取り戻しています。
 
 数日後、長女は家で使っているいろいろな調味料を取りに来ました。我が家の味つけだけは受け継いで持って行ってくれました。

 ひと安心しました。

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