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2015/02/09

おじいちゃんの庭  (もぐさのにおい)

 「小さい頃に行ったおじいちゃんの庭を思い出しました。」

 もくもくもぐさのにおいがたちこめるはり治療室の午後。ベットに寝ていたS子さん(OL一児の母)は、そうつぶやきました。足の三陰交に灸頭針(きゅうとうしん、はりを穴に刺し、はりの頭にもぐさをつけて燃やす、もぐさを肌にじかに置かない、冷えをとりからだを温める方法)をしていた時です。
 
 OLと主婦、子育て、緊張と疲労の毎日、気が休まる暇はありません。S子さんにおとずれたおじいちゃんの庭で遊んでいる至福なひと時。穏やかな時間がそこに流れていたのでしょう。

 「きっとその庭は、お日様があたってぽかぽか暖かだったのでしょうね、やりきれない時、おじいちゃんの庭を思い出してください。一瞬でもからだは、今のようにゆったりしたS子さんにもどろうとしますから」

 S子さんを診ていて、20年前3人の子育てしている自分の姿が重なりました。いつもいらいらして何かに追われているような感覚。どの場面になっても休まらない。おじいちゃんの庭は、S子さんのやすらぎの庭になるように願いました。

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