« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月

2014/11/24

魔女の一撃(ぎっくり腰)

Img_1665


 それはくしゃみをした瞬間に起こりました。腰に激痛が走りました。しばらく立ち上がることが出来ないばかりか、「たすけて」と何度も家族が来てくれるまで叫び続けました。

 魔女の一撃がこれほどの迫力と激痛を伴うものなのかを初めて知りました。

 それからは、起き上がれず、息子に夕食を作ってもらい、針を一日2回、超音波を何度も腰にあてひたすら回復を願うばかり。

 それまでに小さな予兆がいくつかありました。ご飯がおいしい。一口多く食べてしまう。時々頭痛がする。肩が凝る。風呂の後寒気がする。背中が強張ったところにくしゃみ一発で起きる葛根湯の風邪によるぎっくり腰でした。

 先ず食欲を落とす、風呂は止める、針をする、葛根湯の漢方薬を飲む。コルセットをはめる。安静にする。

 ぎっくり腰ではり治療の来られる患者さんの心のあせりを深く認識しました。腰の痛みはもちろんのこと、痛みの軽減に一喜一憂する自分がいました。調子が良い時は機嫌がよく、痛くなると不機嫌になるという。七情という精神不安定はこんなときも簡単にやってくるようです。

 10日もすればもとにもどれると思っても不安。治す方法を知っている自分でさえそうなら患者さんの思いは計り知れません。忙しい疲れたと愚痴を言うより、そんな時でも動いてくれるからだに感謝です。そして、強制ストップがかかる前に早めの休息を。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/11/17

天日干し柿つくり

 Img_7169


真冬並みの寒波襲来。上着は暖かいダウンコートのお世話に。紅葉の色づきも一気に加速しました。

 我が家では、趣味の天日干し柿つくりが最盛期を迎えています。台所中のざるをかき集め、スライスした柿を一面に並べてベランダに干します。スーパーの果物コーナーで種無し柿を買い求め(種ありでも可、スライスしにくい、食べる時種がじゃま)、新聞の天気欄とにらめっこ。向こう一週間の天気を確認します。お天気マークが続く時に皮をむきスライスしざるに並べる単純作業。

 柿5-6個分が半分に乾燥したら空いたざるにまた新しい柿を並べるくりかえしの中に、深いお天気との攻防があるのです。天気予報まかせで突然の雨に降られて濡らしてしまうミス。暗澹たる思いで干しなおします。まるでわが子を雨で濡らしたみたいに。

 おかげで柿を干している間は、大気中の湿気の具合、朝晩の温度変化に敏感になり、乾燥させるというプロセスに必要なものは何かがよくわかりました。お天気と適度の風が一番の条件で、雨降り前は、湿気が多くあまり乾かない。また、使う柿の熟し具合(内なる湿気)は、乾燥時間をより長くしないと実崩れとカビにつながります。しかし、手をかけた分、熟し柿のほうが色が濃く甘くてやわらかい干し柿に仕上がります。

 ベランダで洗濯物を干すときに、乾燥中の柿を口に入れる至福感。生の柿ではなく、干し柿でもない微妙なしっとりした味わいが口の中に広がります。

 干し柿も乾燥し過ぎると食べた時に硬くおいしさが半減します。ほどよく乾燥した見極めも大切。一日多く干し過ぎただけで入れ歯のおばあちゃんの不評をかうことになりかねません。良いと思ったら、のりやおかきの乾燥剤といっしょにビニール袋の中に入れておくだけで乾燥は保たれるようです。
 
 袋の中で、美味しいマークの白い粉が吹けば味は甘みがさらに増し美味しくなります。乾燥でかさが小さくなりその上味見を何度もするので、出来る干し柿の量はわずか。再びスーパーに買いに行くことになります。何より、食べればからだが冷えると敬遠される柿、干すと冷えないといわれています。

 天日干し柿づくりでゆく秋を楽しんでいます。ざるの代わりに魚の干し網があればもっと簡単にできると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/11/09

アリババと40人の盗賊

Img_5367


 地主薫 舞踊生活50周年記念公演 「アリババと40人の盗賊」 全3幕 を見に行きました。

 「ひらけ ごま」と盗賊。日本から遠く離れたシルクロードの通り道。そんなイメージで臨んだバレエ公演。

 「ペルシャの市場」の生演奏が始まると、気分は砂漠の大国ペルシャにひとっ飛び。色彩は、華やかさを抑えた燥熱の砂色。視覚から砂漠の町並みと人々の暮らしが瞬時に伝わり、一夜の夢物語の世界に引き込まれていきました。中でも往来での蛇使いと蛇の踊りは、観客の目をくぎ付けにしてくれました。からみあう蛇の習性をよく理解した興味深い振り付けでした。

 アリババとろばは主従関係で、ろばは動物です。人間が踊るろばは突っ立つことは許されません。ひょうきんなろばの躍動感あふれる踊りは、主役アリババの存在感を引き立ててしっかり盛り上げていました。飼い主アリババの人柄をろばとの交流で示す手法は、言葉が存在しないバレエの世界ならではのものでした。

 山で道に迷ったアリババに40人の盗賊登場。ある者は舞台の袖から、ある者は観客席の後ろから、出てくる出てくる大挙40人。岩場に隠れているアリババの白い服とは反対の黒づくめ。何をしでかすか分からない黒いうごめきは、限りなく荒々しく猛々しい。盗賊の頭の威圧的で伸びのある踊りは、彼らを統率するのにふさわしく勇猛果敢。アリババとの対決が今から楽しみ。

 兄カシムが岩場の中に入って見た物は?

 エメラルド、ゴールド、ルビーの踊り。宝石の輝きがまばゆさを増す如く、豪華な色使いと振り付けに地主ワールド全開。岩場の中の隠された秘密に観客もうっとり。

 大きな壷に隠れた盗賊たちは、召使モルギアナの煮えたぎった油により殺されました。アリババと恋人アマーラの祝宴が始まりました。付け狙う盗賊の頭。正義の優しさと勇猛な悪。対峙した二人。軍配はアリババに。

 今回で2度目の上演の「アリババと40人の盗賊」。40人の男性ダンサーをどう見せるのか?が注目されるところでした。衣装は白と黒、心は正義か悪か?、照明は明と暗、背筋を伸ばすか、丸まるか、屈むのか?それぞれの役割をよく理解しみごとに演じきりました。蛇とろばは、ものめずらしさと愛嬌でもって、ストーリの単調さをなくす無くてはならない存在でした。

 若いアリババと若い恋人アマーラ、二人の踊りは、個性の強い踊り手の中にあって柔らかなクッション役となっていたように思います。そのまま地主薫バレエ団の未来の姿を見ているようでした。

 生公演に生オーケストラ。芸術の秋にふさわしい贅沢。この日この夜、アラビアンナイトのシヘラザードは、ペルシャ王に新しい形のアリババの物語を語ったことでしょう。


 たくさんの若いダンサーたちの動きを見て、わたしたちの日常のあまりの動きの無い生活を思いました。あれだけ動ければ、気滞(気の流れが悪く、からだに不調が出ること)や鬱滞(うつうつして体調を崩すこと)などの不調は出ない。たとえ出ても一度バレエの練習をするだけで払拭することが出来るでしょう。羨ましい限りです。団員の皆様に惜しみない拍手を贈りたいと思います。

  

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »