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2014年8月

2014/08/24

気口九道 脈診の宝物

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ベージュ色のカバー、扁鵲(へんじゃく)が脈診を教えている姿の拓本図の体裁 「埋もれている脈診の技術 気口九道(きこうくどう)」   平口昌幹編著 (中華伝承医学会)   燎原 (定価4104円)が出版されました。

 埋もれている脈診の技術と副題にあるように現代日本の鍼灸界においては、脈を診て治療をする鍼灸院が少なくなりました。たとえば五十肩の場合では、


 患者さんの肩の痛む場所をしっかり観察する。可動範囲をみる。どの経絡が傷んでいるか。
 
 患者さんの五十肩がどういう原因で起きているのか。

 痛みををどういう手順により楽にしていくのか。


 気口九道脈診により、五十肩のどの経絡を傷めているかを判断することができます。経験を積んだ治療家なら可動範囲を見るだけでわかるかもしれません。新人鍼灸師も、気口九道脈診を知っていればピンポイントで穴を選んで治療することができます。

 どうしてそんな便利な脈診法が埋もれてしまったのでしょう?

 伝えてくれる師匠を見つけるのが難しい。その上脈診という微妙な感覚を会得するのに時間がかかります。「気口九道」は、その入門書となっています。伝承医学会では、20数年前より手取り足取り脈診の技術を教わってきました。ベーネ治療院の診療技術はすべてその恩恵の上になりたっています。

 「気口九道」は、脈診の入門編となりますが、治療の道が拓ける一歩となることはまちがいありません。脈診の宝物をダイヤモンドまで磨けるように、またそれを次の世代に伝承していきたいと思っています。

           

 

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2014/08/17

「ニースの窓辺」 ラウル・デュフィ展

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 開け放たれた窓、広がる青い空、深い青みどりに映える海、白いヨットがまぶしい。

 「ラウル・デュフィ」展 大阪アベノハルカス美術館に行きました。朝一入場に40人が並ぶ盛況ぶり。

 「色の魔術師」といわれたデュフィは、20世紀前半のフランスで活躍しゴッホ、セザンヌ、モネ、ゴーギャンなどから影響を受けました。「ニースの窓辺」に広がる空と海の青は、青のバリエーションだけで、南仏の明るい空と海の奥行きと広がりを出して見せました。美術館までたどりつくまでの暑かった思いは、一気に窓辺の外にはき出された気分。涼しく爽快。

 デュフィ自身の青に対する思い入れは半端なものではなく、青こそ色の中の色と言わしめるほどの入れ込みようです。ほとんどの作品の基調は青。対比としての赤、オレンジをいれても作品は青。受ける印象は涼しい。夏向きの作品たちです。

 何故これほどまでの青なのでしょうか??

 答えは、かれの写った一枚の写真からわかりました。スーツ姿の白黒写真。はだしで靴をはいていました。白目が見える三白眼。端正な顔の鼻が白く抜けていました。かれはからだが燃えるくらいの暑がりだったと想像できます。逆気するためにのどが渇き冷たいものをよく食べたり飲んだり。鼻の白さは、胃腸が冷えていること表しています。

 視界に青が常にはいっていると心地よく、キャンバスに青を塗ることにより自分の火照ったからだを冷まそうとしたのだと思います。さすがに最晩年の絵は、青の迫力は無くなりどの色を配色しても黒色としか見えなくなりました。燃える熱が無くなったのでしょうね。

 今年の夏は雨が降り天候は不順。とても暑い日にデュフィ展に行くことをお勧めします。かれの思惑どうりひんやり涼しい時を過ごすことができます。わたしはと言えば、見ごたえがあって夢中になり、観覧の後どっと疲れがでてしまいました。

 色のチョイスも体調に影響を与えることがよく理解できた展覧会でした。


 

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2014/08/10

夏が無い??

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 大阪は台風11号が通過中。時速20キロという自転車走行並みの速さで、勢力もあまり衰えず各地で多大な被害がでています。お盆やすみが台風と重なり計画を変更せざるを得ないという人、お疲れ様です。

 台風の合間に来られたH子さん(39歳OL)の背中を診て驚きました。

 白い肌、力のない皮膚、毛穴が開いている。風邪はいつでもどうぞと言わんばかりの様相でした。喘息をかかえているH子さん、風邪をひかないように背中を冷やさないようにいつも細心の注意をはらってもらっています。オフィスはクーラー全開。やすみは疲れ果て家で寝ている、外へ出ても太陽は照らない。人の背中は、陽気が一番強い場所です。照らない天候、当たらない環境が続くとH子さんの背中にたどりつきます。色白のため太陽を避けたい心理がはたらくところですが、このまま行くとH子さんにとっての夏が飛んでしまします。来るべき秋、喘息シーズンの体調は推して知るべしです。

 H子さんには、お盆中に太陽が照れば、うすいシャツの上から背中を焼いてくださいとお伝えしました。

 今夏台風が何度もやってきて天候不順。照る地域と降る地域がくっきり分かれています。照れば猛暑、降れば豪雨、台風。夏の養生は、陽気を取り入れることでした。秋冬のことを見越して、夏が無かったということのないようにしたいものです。

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2014/08/03

こども展 (モデルとなったこどもたち)

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台風の影響で湿度70パーセント以上、30度足らず、早起きをしました。

 昨夜からの雨に濡れた木々、高湿度、曇り空、活気がない分歩きやすい。「こども展 (名画に見るこどもと画家の絆)」(大阪市立美術館 天王寺公園内)を見に行きました。

 本展はパリ・オランジュリー美術館で開催され、約20万人を動員した「モデルになったこどもたち」をもとに、日本向けに企画された展覧会です。

 親はデジタルカメラ、ビデオカメラ、果てはスマホで手軽にかわいいこどもの姿を残したいと願います。わたしもそんな親ばかな時を過ごしてきました。18-20世紀に活躍していたルノワール、モネ、ピカソたちの目に映ったこどもたち。それぞれ独自の色や筆のタッチに興味が尽きません。巨匠たちの目に映ったこどもたちの姿は、「こども展」という簡素なタイトルに反して一つ一つ見ごたえがありました。

 この3枚の絵は何度見ても去りがたく顔がほころびました。上から、アンリ・ルソーの「人形を抱く子ども」、ピエール・オーギュスト・ルノワールの「ジュリー・マネの肖像」。シャルル・リュシアン・レアンドルの「画家の姪、マドレーヌ・ルモワーヌの肖像(14ヶ月)」

 映像や写真に見慣れているわたしたち、時を経ても色あせないこどもたちのかわいい瞬間がキャンバスの中から光を放ってみえました。暑いさなか、心地よい余韻が残った展覧会でした。

 疲れて帰り昼寝をしました。早起きと日中に昼寝をするは夏の養生でしたね。

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