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2013年6月

2013/06/30

梅味噌

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 プーンと甘い香り。スーパーで黄色くなった梅を定価の半額で買いました。梅味噌を作ろうと思いました。

 夏の暑い日、きゅうりに梅味噌をすこし塗りつけてポリポリ食べる。頭で考えるだけでも美味しい唾液が出てきます。

 熟した黄色い梅(500g)を洗ってへたをつまようじで取り除きます。タッパーに米味噌(500g)と黒砂糖(200g)を合わせてまぜる。その中に梅を埋めておくと、2-3日で梅の汁が上がってきます。種だけ手で取り除き、鍋に入れて煮詰める。熱湯消毒した瓶に詰め冷蔵庫に保管。

 梅干、梅味噌、梅酒、梅シロップ、どれを取っても梅の酸が胃腸を程よく刺激します。酸味と苦味をとることが夏の養生の基本でした。

 ジケジケした梅雨の合間の梅仕事は、日本の豊かな食文化の一つです。梅の汁は上がってきているか?と何度もタッパーのふたを開けてのぞきこむ。浸透圧の関係で汁は上がってくるだけなのですが、何故かうれしい。家族の美味しい顔が浮かびます。小さな幸せがタッパーの中に詰まっているようでした。

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2013/06/26

冷蔵庫の中

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 「冷蔵庫の中には一日分の食べ物しか置かない。置くと食べてしまうから」
 
 テレビに映し出された冷蔵庫の中はほとんど空っぽでした。シングルマザーの苦しい家計のうちが一目で想像できました。小学生の息子さんは、育ち盛り。「きらいなものは何も無い」とインタビューに答えていました。

 何も入っていない?冷蔵庫に?衝撃でした。我が家の満タンの冷蔵庫が頭に浮かびました。すぐに、毎週野菜や肉、卵をたのんでいる宅配業者に一週間キャンセルの電話を入れました。三人の子供たちも大きくなり、仕事やバイトで夕食を食べない日が多くなっていました。これまでと同じように買い物や宅配を頼んでいたら飽和状態になるのも当たり前。仕事をもつ主婦の「○○がないとどうしよう?」という脅迫観念を捨てなければと思いました。
 
 
 それから2週間。ほとんど買い物に行かないでも食事を作ることができました。冷蔵庫の見晴らしがよくなりました。野菜室も何が足りないのか?一目でわかるようになりました。夕食のメニューがたてやすくなりました。賞味期限間近なものの心配がなくなりました。

 わたしのからだの中はどうなっているでしょうか?冷蔵庫がすき間ができると同時におなかがすかない状態が解消されいつも満腹感がなくなりました。

 はり治療ではどうでしょう?満タンの冷蔵庫は、食積(しょくせき)となります。食べ物が胃腸のなかで幾く重にも積まれている状態です。食べすぎで苦しい状態。ひどくなると痰や咳がでてきます。胃腸の積み残しを流す必要があります。

 空っぽの冷蔵庫は、シングルマザーの窮状を映し出し、満タンの冷蔵庫は飽食日本の現状を表しているように思いました。数週間後満タンに戻っているか、このまま見晴らしの良い状態が続くのかは自分次第ということです。

 

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2013/06/16

梅雨

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梅雨の晴れ間を利用して朝から洗濯。すっかり干し終わり仕事に出かけました。治療室に着くころ雲行きがあやしくなってきました。家に電話をしても家族は留守。雨が降り出しわたしのテンションは、濡らした洗濯物のために下がりました。

 梅雨の一日は、空模様も変わりやすくそのたびに一喜一憂する人々。湿度80-90パーセントのなかに身を置くと心もからだも重く感じます。適度のクーラーか除湿機、扇風機などで環境を変える必要があります。

 同じようにからだの中も除湿するとからだがかるくなります。雨が降ったらとうもろこしや小豆の水煮、コーン茶で利尿をはかります。甘いものを食べると、胃腸に水分がまとわりつきだるさの原因になります。食べたらすぐ眠くなるのは胃腸の消化がよわっていることを示します。雨の日に生ものを食べるとあたりやすいので要注意です。 

 はり治療では土穴を多用し水はけを良くします。あわせて下合穴を使い二重に胃腸の働きを助けるようにします。熱がこもる大きな関節には、透針や運動法で風を吹かし熱をさまします。

 雨は、降り過ぎてもふらなくても困ります。からだにも程ほどの湿気は必要です。中庸になるようにするにはどうするか?たくさんの先人の知恵を活用してみてください。

 

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2013/06/11

グランドマスター

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 雨降る街角、グランドマスターは10人以上の敵を一人二人と倒していきます。中国南派拳法の宗師(グランドマスター)イップ・マン登場のオープニング。

 ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン、チャン・ツィイー主演。「グランドマスター」を見に行きました。

 燃えよドラゴンのブルース・リーの師としてのイップ・マンは、南派拳法の詠春拳の宗師。揚子江の北から発祥した北派拳法の八極拳、八卦掌、形意拳などと南北の拳法の統一をまかされます。

 中国拳法の歴史は紀元前にさかのぼるといわれています。広大な国土の中でそれぞれ特異な拳法に発展し広がっていきます。平原の多い北では、跳躍が多い足技に、船などのせまい場所で戦うことが多い南では、手技に特徴があります。

 時は清朝末期、日中戦争のさなか、各流派のグランドマスターたちは、在野にまぎれその技を隠します。ある人は、骨接ぎ屋、ある人は、拳や剣をはさみにもち誓え散髪屋、また包丁とフライパンに持ち替え中華料理人、脈をみて薬膳料理人、ある人は、書家として糊口をしのぎます。作中のイップ・マンは苦難の末、香港に流れ着き武道場を開くことになります。

 ベーネ治療院でおこなっているはり治療は、一人のグランドマスターから伝承をうけたものです。はり治療理論、すいなマッサージ、中国整体、薬膳、季節の養生などです。

 映画を見て、苦難の末イップマンが次世代のブルース・リーたちに技を伝承したように、中国武術がはり治療という形に変ったけれど、自分たちだけでなく次の世代に正しい形で伝えていく必要があると思いました。
 

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2013/06/04

デイケァ リハビリ

 バーに両手をのせて一歩一歩歩く人。両足首に重りをつけて上げ下げする人。四点杖を突いてそろりそろりとフロァーを移動する人。両手を持ってもらって歩く練習する人。プリントの一桁の足し算に取り組んでいる人。見たところ平均年齢70-80歳。

 デイケァのリハビリ室に見学に行きました。約束の時間に遅れまいと、人ごみを掻き分け階段を走りぬけての到着。息を整えて広いフロアーに入ると、それぞれの人が理学療法士に従って自分のメニューを淡々とこなしていました。

 加齢、事故、病気によりからだの自由がきかない。そんな人たちの一日分の運動量は余りにも少ない。精一杯動かしているにもかかわらずです。外界は、さんさんと太陽がふりそそぎ、リハビリ室は、窓を通してつながっています。ここは時間が止まっているような感じがしました。若くて元気だった頃の輝きが色あせ、時流の外にいつの間にか身を置かざるを得ない。出来て当たり前のことが出来ない。遅かれ早かれいつかは来る道。あまり深く考えたことはありませんでした。

 動けるうちはしっかりからだを動かすようにしなければリハビリ室の皆さんに申し訳ないと思いました。

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