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2013/05/05

ケーキの人  ミルフィーユ

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 ショウーウィンドゥに並ぶおいしそうなケーキ。生クリーム、バター、砂糖をふんだんに使って作られています。

 M子さん(30歳)はRLホテルのパテシエです。いつもホテル自慢のケーキを作っています。首が回らないとはり治療に来られました。左頚を中心にほとんど動かすことができません。おいしいケーキの話をしながらにもかかわらず、首の痛みで顔をしかめるM子さん。

 いつもケーキの出来具合、新商品の味見などでよくケーキを食べること、余ったものを持ち帰って味見することを聞き出しました。一番痛いところを調べてみると、胃のライン、小腸のライン、大腸のラインなどがパンパンに固まっていました。(首の周囲には、おなかの内臓と関係する経絡が走っています)

 はり治療は、曲池、曲骨、曲泉、三里、公孫、臨泣、れいだ、落枕、などの胃腸のラインを整える穴をつかいました。残った痛みはくびの整体をして動くようになりました。3日間仕事を休んだM子さんは、明日からまたケーキ作りの仕事にもどれるとにこにこしながら帰っていきました。

 2日後、M子さんは鎧かぶとを首にぶらさげているようなかっこうでやってきました。はりをした日はよく眠れたこと、仕事で重いボールを持ったりミキシングしているとだんだん首が重くなり動かなくなってしまったということでした。

 もう一度生活のことを聞いてみました。ケーキはホール(丸ごと)持って帰る。夕食前、夕食後に食べてしまう。夜10時ごろから深夜に食べることも多い。朝は時間がないのでおもちを3つ食べる。ホテルでは、パンや焼き菓子の試食をよくすること。ホテルに勤めて4ヶ月。顔や手足がむくむ。朝、からだが重くて起きられない。だけど、お腹だけはすく。

 ホールのケーキを一晩で食べてしまうところにヒントがありました。通常の寝違い治療だけではミルフィーユの表面の皮を剥ぐだけでした。加えて生クリーム、バター、砂糖、チョコレート、炭水化物などを根元から捨ててしまわないと同じことの繰り返しになります。れいだ、きょう陰、商陽、少沢穴に点血して胃腸を洗い流しました。もとの油源や熱源を断ちました。鎧かぶとはやわらかな皮膚と筋肉にもどっていました。

 再び笑顔になったM子さんに一言。肩や首が、生クリームやバター、砂糖、炭水化物の混じり合ったドロ血のミルフィーユになっています。食べたものはすぐに形を変えて細胞の構成成分になっていきます。M子さんをしぼれば、ミルフィーユ状態。肩こり、寝違い、だけではなく糖尿、成人病、になっていくパターンです。また、歯が持ちません。わずか4ヶ月でからだがギブアップしています。からだの声を聞いてあげてくださいと。

 我が家では、ケーキは特別な日に買うものだと思っていました。パテシエの役得はあるにしても過ぎてしまえばそれは病のもとになりかねません。M子さんの同僚の人たちも休み毎にはり治療や整体に通っている人が多いとききました。皆ミルフィーユ状態になっているようです。

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