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2013年4月

2013/04/28

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2013/04/21

アトピー性皮膚炎 11

 「もう何年もお肉屋さんでお肉を買ったことがありません。毎日同じものを食べています。野菜を使って、汁物、炒め物、蒸し物。魚は少し食べます。」

 一人暮らしのM子さん(35歳OL)は顔や頚にアトピーがあります。1年以上前からはり治療をしています。一番きらいな季節は暑くなるこれからと言うM子さん。おかしをひかえて燃えるものを減らそうと努力してくれています。

 M子さんのアトピーは、燥熱型で赤く乾燥しています。地球でいえば熱砂漠です。地下の水源も枯れぎみです。砂漠なら地下水を引いて緑を植えオアシスにしたいところです。熱砂漠にこれから暑くなる火季と暑季はとてもつらいと思います。

 M子さんのはり治療は、地下に水を引いて砂漠表面を潤わせます(照海、陰谷)。暑い熱の温度を下げ(曲池、合谷、解渓)。燃える物を消化させ(三里)、イライラ、ストレスの火(行間、太衝)を増やさない。そういう方針でこれまではり治療をしてきました。

 「M子さんの食生活は、野菜で砂漠に緑を植えオアシスを作ろうとしています。しかし、水が少ないのですぐ枯れてしまいます。M子さんのお肌を作っている細胞は野菜オンリーで作られています。これだけでは地下水を貯め砂漠表面を潤わすための水分保持ができません。生野菜、豚肉、とんこつスープ、豚足などを食べると、細胞の中にその要素が入ります。もちろん外からの保湿剤も効果的ですが一時的です。加えて、精神的なストレスを和らげるために牛肉を時折食べて欲しいです。これが大きくなると、点火しておなかの燃える物(炭水化物)をもやし、顔や頚が熱砂漠になります。」

 「はり治療でしていることを、家でも食べ物で反復して欲しいのです。肉が気持ち悪ければスープをとって野菜と煮込んでください」

 一人暮らしが長くなり、ベジタリアン暦がながいM子さんにしっかり養生をお伝えしました。「お肉屋さんに何年も行ったことがない」という言葉に養生のヒントがありました。これによりによりアトピーがもっと改善できるよう祈りました。

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2013/04/14

腰痛  2  アイスマン

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 1991年イタリアとオーストリアの境、標高3200メートルのアルプスの雪の中から5300年前の冷凍ミイラが発見されました。

 NHKスペシァル「完全解凍 アイスマン」と ETV特集「決定版5000年まえの冷凍ミイラ」を続けてみました。

 アイスマンは、推定46歳、160センチ50キロ、DNA情報により動脈硬化を起こしやすく、乳糖不耐症(牛乳アレルギー)遺伝子をもっており、ハーブで動物の肉を調理し小麦で焼いたパンを食べていました。メソポタミア文明のはしり先史時代のことです。豊かな食べ物だけでなく、99・7パーセントの銅で作られた持ち物の斧からはヨーロッパには高度な文明があったことがわかりました。

 からだには、15箇所のタトゥー(いれずみ)がありました。現代の鍼灸でも腰痛に使っている胃ゆ、三焦ゆ、腎ゆ、崑崙(こんろん)穴などにあたります。レントゲン撮影の結果腰椎すべり症があることも判明。現代にも通じる針灸治療をうけていたことがわかりました。医療の歴史をみなおす必要がありそうです。なぜなら、鍼灸は、2000年前の中国後漢時代に黄帝内経素問霊枢(こうていだいきょうそもんれいすう)という本が編纂され盛んになったものとされるからです。

 アイスマンが腰痛治療を受けている姿を想像してください。

 彼は何にも言わなくても、歴史を塗り替える事実であります。5300年前から連綿と続く針灸医療に携わっているわたしたちは誇りに思います。

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2013/04/07

自己管理

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 「おかしい?何かおかしい。顔の表情筋が動きにくい。からだが硬い。関節の動きがスムーズじゃない。イライラする。お風呂に入ってもあまりかわらない。昨日は、たまらなくなって夜走りに行ったけれど。今日の診療を終えて帰ってくる途中からどうもおかしい」

 2-3ヶ月に一度疲労とストレスとが重なるとおかしくなります。気分転換に美術館めぐりをしている時はまだやり過ごすことができるのですが、にっちもさっちもいかなくなると顔の筋肉の動きが悪くなります。

 夜中、ベットから起き上がり自分で自分にはり治療をしました。 いつもは症状をとる治療をするだけですが、このたびはからだ中が悲鳴をあげているのでそうはいきません。顔色、脈診、舌診、と治療室で患者さんを診るように客観的に観察して注意深くはりを打ちました。合谷、太衝、照海。足らないところは刺法で動かしました。

 待つこと30-40分。顔色、脈、舌、共に整った時、何んともいえないからだの開放感。、関節のうごきもからだの硬さもとれ顔が自由に動く自分がいました。わたしのはり治療を受けている患者様は、みんなこのような感じで治療室を後にするのかなぁと改めて実感しました。

 はり治療の後、少し柔軟体操をすると、ますますからだと心が自由になりました。手足のすみずみまで気血がゆきわたりふんわり雲の上に身をおいているようでした。自分にかかる重力がなくなった感じです。指先まで軽い。

 夜中の3時頃、とても深い眠りにつきました。

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2013/04/05

腰痛 朝日新聞3月24日2013年

腰痛朝日新聞 診療終了まぎわに「急に腰が痛くなったのでみてほしい」という電話がありました。どんなに遅くなっても
急性の腰痛はなるべく断らないようにしています。

 3月24日付けの朝日新聞に、腰痛の人は全国に推定で2800万人いることが厚生労働省研究班の調査で
わかりました。40-60代の約4割が悩んおり8割が原因不明と書かれてありました。

 日本整形外科学会などによる腰痛診療指針。

 特におすすめ
  3ヶ月以上続く腰痛 抗不安薬、ストレッチなどの運動
  1ヶ月以上続く 考え方の偏りをなおし行動の仕方を変える、認知行動療法

 おすすめ
  腰痛コルセット
  3ヶ月以上  抗うつ剤、脊椎固定のOP
  3ヶ月未満  温熱療法 
 
 おすすめしない   安静(骨折やヘルニアをのぞく)

 根拠なし    腰をひっぱる牽引
         マッサージ
                

 何度も読み直してみました。腰痛にはり治療を推奨(おすすめ)するという言葉はひとつもありません。反対に根拠がないとも書かれていません。指針の対象外ということでしょうか?ベーネ治療院に腰痛で来られた患者様、何か一言言って下さればうれしいです。

 東洋医学では、外界からの寒湿(冷え)や湿熱(熱)による、
      腰部の外傷
      腎虚(睡眠不足や疲労や過労により起こる)、
      風邪            
      ヘルニアや脊椎間狭窄、がん 

 以上、原因を大きく5つに分類。一つとは限らず、二つ三つのミックス型も考えられ、重なるほどに治りが悪くなる傾向があります。指針がすすめる抗不安薬や抗うつ剤のお世話になるケースに当たるかもしれません。実際には、痛み止めとその原因をとりのぞくはり治療をおこないます。ヘルニアなどの腰痛は、痛みを完全に止めることは難しいです。

 冒頭の腰痛の急患は、過労による腎虚が原因でした。痛みをがまんして仕事をしていると聞きました。数日間の安静をお願いしました。こじれて3ヶ月コースになってほしくありませんから。

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