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2013年2月

2013/02/24

dinner 2 前菜

 「前菜は、これから食べる料理の窓口なんだ。」江口洋介演じる料理長は、部下たちに熱く語ります。

  洋風なら、白い大きなお皿の彩り鮮やかなサラダ、ちりばめられたドレッシング、そして生ハムや魚介類のオードブル。中華なら、海老や蟹の特性ソースかけにとり蒸しや焼きブタ、ハム、きゅうりとくらげの中華あえ添え。和食なら、器を愛でながら、季節の趣向を凝らした先付けを想像し、ゴクリと唾をのみこみました。

 これから食べる料理を目でみて、においをかいで五感をとうしその場の空気をも含めての窓口とは良いこというなぁと思いました。当然、脳からは、たくさんの指令が体中を駆け巡り、おいしいオーラを出す準備に余念がないことでしょう。

 はり治療ではどうでしょう?ベットで寝てもらっている患者さんの前菜とは、一本目のはりもしくは、すいなや整体をとうしての下ごしらえということになります。これから行うはり治療の窓口になるものです。からだがどうして欲しいのかを、脈や舌、腹診、顔色を診てでの一手は慎重に考えています。時には10分以上考えてから治療が始まります。
 
 
 

 急性腰痛の患者さんなら一本目に痛み止めのはりをします。痛みが半減するのがわかってもらえると治療の窓口の大切な役目は果たせます。これからの治療を安心して受けてもらうことができます。
 
 
 
 

 運動不足でからだの気のめぐりが悪い、ずっとオフィスで座り仕事、食べすぎにより胃腸が渋滞している人には、はじめに整体やすいなマッサージをして気血の流れをよくして下ごしらえをします。疲れたからだは、それによりいつでも受け入れ態勢OK。治療の窓口全開となります。

 寝不足や過労などで疲れている人には、優しくからだに精気を満たすようなはりを最初に打ちます。

 いずれにしても窓口のとなる第一の治療は、臨機応変その場の雰囲気で瞬時に判断しなければなりません。前菜の手順を間違うと前後の順番が狂い、おいしいdinnerが消化不良を起こしたり、お腹がいっぱいで食べることが出来ない状態がはり治療でもおこります。

 前菜はこれから食べる料理の窓口。さりげない言葉の中に奥深さと共感を覚えました。

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2013/02/17

風邪の入り口

 旧正月も過ぎ気分は春、しかし、外に出ると冷凍庫の扉を開けた時のような冷たい風が皮膚を刺します。

 今朝、夜明け前の4時頃。家族の者が、部屋の外にあるトイレに行った後、ベットの前でかたまっていました。どうしたの?と聞いても返事をしません。背中に手を当てると、首筋から肩甲骨辺りまで冷たくなっていました。急いで、省エネのために切っていたエアコンをつけました。

 私は、冷たくなった背中を手で強くこすり温めました(手当て、皮膚が赤くなるまで)

 次に、風池、風府穴(首筋にある風邪の入り口で、風邪や寒さが侵入しやすい)にはりをし風邪や寒さを追い出しました。(この時点で、背中は温かくなリました)

 もう一度手で背中を強くこすり温めました。 
 
 背中にタオルをていねいにいれ風邪の出入りを防ぎながら温かくしました。 

 かたまっていたからだが全体に温まったので、ゆっくりベットに寝てもらい布団をもう一枚重ねました。

 この間約5分。あのまま放っておくと、朝起きた時には発熱、悪寒、の本格的な風邪になっているところでした。一般的にははりが無いので、手当ての後、ドライヤーをやけどしないように吹き付ける、ほかほかカイロを低温やけどしないように下着の上から貼るなどと工夫します。また、温かい鶏がらスープ(生姜、ねぎ入り)や生姜湯を飲むのも効果的です。かぜの侵入は早いので、素早い対処が必要です。

 2月は、寒さの底、風邪の入り口の警備を怠らず温かくして過ごしましょうね。

 

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2013/02/13

パンの人

 「肩が凝って凝ってどうにもなりません」H子さん(39歳)は、ベテラン営業マン。肩は、岩のように盛り上がり首がにっちもさっちもテコでも動かず顔は苦痛にゆがんでみえました。。

 「H子さん、今日の朝ごはんは何を食べましたか?」

 「菓子パンです」

 「お昼は?」

 「サンドイッチです」

 「夕食は?」

 「忙しい時は、スーパーやデパ地下の惣菜です。主婦の自分がすることは、洗濯機がしてくれた洗物を干すぐらい」

 「お掃除は?」

 「お掃除ロボット」

 超忙しいスーパーウーマンの生活の一端を垣間見たようでした。主婦を自認することも仕事で忙しくて出来ず、いささか自虐的な口調で語るH子さん、そのストレスをどこにもっていったらよいのかわからず心の面からもにっちもさっちもいかない状態になっていました。

 お手軽なパンや麺類、イモ類、クッキーなどのお菓子類を食べ過ぎると、肩や頚に凝りというドロ血がたまることを伝えました。はり治療の前に、念入りにストレッチ整体をしてドロ血が流れやすいようにしてから足三里、公孫、曲泉、の穴を取りました。すぐに肩が楽になったことを確認してもらいました。岩のような凝りは、氷解して柔らかな弾力のある肩に変わっていました。

 険しい表情がなくなり穏やかになったH子さんに一つだけ提案してみました。仕事が忙しいなら、週に3-4回でも栄養がかたよらない夕食を宅配してもらう。その日は、仕事と自分のことだけ考える。休みの日は、主婦にもどる。便利な機器がああれば利用する。H子さんしかできないことをする。肩が岩のようになってきたら生活を見直すサインです。

 働く女性が主婦業をこなしながらがんばっていると、強い見方はお手軽なパン。私も小学校でのパン給食のなごりでパンが大好きです。続けて食べていると、肩が凝ってくるのが実感できます。子供の頃は、スポーツや遊びで手足を動かす中できれいに消化されていました。大人になって環境が変わりました。体を動かさない、その時間がない等の悪循環。

 凝りというドロ血は、肩ばかりではなく前腕、下腿前面など胃腸につながるラインもパンパンに詰まらせます。手足がだるいと感じる人もいます。H子さんに行ったストレッチ整体は、子供の頃の遊びやスポーツをしたあとの状態にもどしてからはり治療をしたことになります。ですから、肩に直接はりを打つことはありません。

 肩こり一つにその原因をよく聞いてあげることが大切だと思いました。また、パン以外に眼精疲労、風邪、血虚などのミックス型があり、どのタイプかを教えてあげることが予防につながります。
 
 

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2013/02/03

節分

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節分厄除けの厄除け饅頭をいただきました。今日は節分。

 鬼は外、福は内。我が家の子供たちも大きくなり、年の数だけ豆を食べることもなくなり季節感がなくなりました。しかし、冬から春になるこの時期を一年の境にする節分はとても意味のあることだと思います。

 季節の変わり目にはつきものの土用も今日で明けます。つまりに詰まったお腹の満腹感や停滞感が明日の立春から流れだします。春の陽気が回り始めるためです。陽気を貯金できる季節に入る冬と春の変わり目。春一番の風の方向により一年の天候と病気と作物の出来を占います。

 一年の始まりを明日に控え感慨もひとしおです。春は風季と言うとうり、中国の汚染物質が季節風にのって飛来のニュースが報じられました。豆まきで鬼を追い出せても、風に乗ってやってくる厄病は手ごわい気がします。また一年、この養生ブログが皆様にお役にたてるよう発信していこうと思います。


 (追) 今年の旧正月は2月10日です。本当に春になるのはあと一週間先になります。おもちは、そのときから7日間食べると一年のからだの滋養になると言われています。

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