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2012年12月

2012/12/23

一週間のメニュー

 「晩ご飯がお菓子??」

 Y子さんは、30歳OL.。夜9時に仕事が終わります。左頚部から肩にかけてがまんできない痛みではり治療に来られました。痛みのため、歯のかみ合わせが悪くなり歯科矯正が必要と歯科医から言われています。3ヶ月前よりはり治療をしても、効果が長続きせずすぐに痛んで苦しいと、週一ペースでやって来ます。

 「夕食は、買いに行く暇がないの仕事中お菓子を食べて後は食べません」

 「???」

 キーワードは、夕食がお菓子 でした。わたしは、Y子さんに一週間のメニューを書いてきてもらうように頼みました。

 一週間後、簡単なメニュー表をみて驚きました。

 朝 パン 昼 煮込みうどん 夜 おかし
 朝 干しいも 昼 カレーとナン  夜 甘栗
 朝 甘栗 昼 クッキー      夜 煮込み麺
 朝 干しいも 昼 ヨーグルトとパン 夜 甘栗
 朝 パン 昼 弁当 夜 おかし

 「炭水化物がほとんどね、これでは首や肩の痛みがはりで取れても、すぐにまた痛んできますよ。干しいも、甘栗、パン、クッキー、チョコ、などの炭水化物は、頚や、肩にドロ血が溜まりやすくこりや痛みの原因になりますから。運動して炭水化物を燃焼してくれるとドロ血は減ります。」

 忙しいY子さんに、休憩時間のとり方、食事の種類、夕食をどう調達するかなどもっとゆっくり話をする必要を感じました。また、Y子さんがおとなしくとても寡黙だったことも原因の本質を見逃すことになり反省です。本人が普通と思っていることの中に養生からかけ離れていることが多々あり、それに気づいてもらうことはとても大切なことだと思いました。

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2012/12/21

治療をしない勇気

 H子さん(OL36歳)は、生理が来ないと来院されました。毎月14日にくる予定が、20日になっても来ないと。

 「妊娠の可能性はないですか?」

 H子さんは、不妊治療で婦人科にかかっていてタイミングをはかっていることは聞いていました。今月は、風邪をひいて熱がでたりで基礎体温もあまりよくなく、今日体温が36度5分に落ちたのに生理の兆候が全くないといいます。また、妊娠反応を調べてもマイナス。

 わたしは、彼女の脈を何度も見返しました。婦科の妊娠脈がかすかに滑脈が出ていました。生理の脈がややみえかくれする中でその滑脈は捨てがたくどちらともいえない状況でした。H子さんは、生理になって欲しい、わたしは、判断が難しい。その上、体温は今日落ちてしまった。はるばる遠いところから仕事を終えて来てくれた。

 「H子さん、今日のはり治療はやめておきましょう、生理にならすのは簡単ですが、妊娠している可能性も
捨てきれません。妊娠反応を調べても今はまだでにくいでしょうから」

 「妊娠しているかどうか脈でわかるのですか?」

 「わかります、しかし、遅れて6日ですからまだ確定はできません」

 わたしは、20年前まだ脈診が未熟だったころのことを思い出しました。明らかに妊娠していた女性にそのまま普通のはり治療をして帰しました。後日妊娠がわかり幸いにも何事もなく無事出産されましたが。その時使った穴の中には、胎児がおりやすい穴もありましたから。生理が止まって、1-2週間は要注意を肝に銘じました。生理が普段おくれて来る人にも注意です。そして、治療をしない勇気も大切なことだと思いました。

 

 

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2012/12/16

冬至前に冬がやってきた(寒気大過)

 12月21日は暦の上では冬至。毎年、この日前後から本格的な冬の寒さが到来するとからだが覚えていました。

 今年は、2週間も早く冬がやってきました。北海道や東北では大雪、関西でも雪がちらつき真冬モード一色。天気予報でも、「真冬並みの寒気が日本付近をおおい西高東低の冬型の気圧配置になっています」の連続でした。

 自然界では、天地の陰陽がたがいに干渉しあって、春夏秋冬の移り変わりにしたがい寒暖が変化していくもの。寒気大過、東洋医学では冬至前の早々の冬の到来をこう呼んでからだの異常に備えます。

 真冬並みの寒さの時は、陽気を発散させてはいけません。汗をかくとかいた汗が冷えて凍ります。続いて悪寒が走りかぜを引くことになります。陽気のまったくないこの時期は、夏の陽気の貯金をすこしづつ切くずしていくことになります。手足のすみずみまで温もりをまわそうと思えば、からだを温めるとトリ、ねぎ、生姜をベースにした食べ物を食べる。朝、太陽が昇ってから起きる。

 ベーネ治療院の養生ブログの養生とは、四時の季節の変化と異常に対応するために人はどうしたらいいのかを、衣食住を中心に書き綴ったものです。それを守ることが病気になりにくいからだにつながると考えています。はり治療は、それを手助けする有力な手段だと思います。

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2012/12/09

柿 柿 柿

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 「柿、1シーズン30個以上食べる?」

 K子さん(30歳OL)は、生理不順で3ヶ月以上前より針治療を続けています。ルトラールという体温を上げる薬を飲まないと自力で生理が来なくなって3-4年たちます。

 基礎体温表を見ても36度5分を超えることはほとんどありません。針治療で、グラフを見ながら体温をあげる治療をしても、2日ともちません。

 「夜、仕事が遅くなるとご飯を我慢して柿を食べます。スーパーに柿が並んでいるかぎり買います」

 「1日1個として1シーズン30個以上?」

 「はい」

 柿が赤くなれば医者は青くなると言われるほど、栄養価が高くおいしい果物です。しかし、柿を食べると冷えると言われるように、その性質は寒。酔いざましに柿を食べるとすぐにさめてしまいます。毎日のようにシーズン中にからだを冷やし続けた結果、生理不順になったのだろうと思います。昔、不妊症の方がいました。柿が大好きということをやっと聞き出したのが40歳間近でした。残念ながら、妊娠することができませんでした。

 柿を天日で干すと寒の性質はなくなります。私は、魚を干す網を使って薄くスライスした柿を広げて10日間程干してからおやつに食べます。干したら大丈夫。市販の干し柿は、機械干しなので寒の性質がぬけきっていません。買った後、また10日程干してから食べます。じゅうぶん甘いので、この時期他のおやつは買わないようになりました。昔の人の知恵を素直に聞いています。

 K子さんの考え込む様子が印象的でした。くだものは、総じてからだを冷やす性質が強いのですが、柿はその最たるものです。果物好きな方、お気を付けください。  

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2012/12/02

アスリート魂 羽生結弦

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 甘いマスクと柔軟なしぐさと動きは、少年の初々しさが漂い、時には、魅力的な大人の雰囲気に変わる。

 11月24日に終わったフィギュアグランプリシリーズ最終戦 NHK杯 男子シングルは、17歳の羽生結弦選手が優勝しました。ショートプログラムは、歴代最高得点を前回に続いて更新した快挙でした。

 高校3年生の羽生選手は、この半年間カナダにスケート留学。ブライアン・オーサー氏(前回オリンピックの女子シングル優勝の韓国のキムヨナ選手のコーチ)に師事。4回転ジャンプにこだわる羽生選手に対して、氏はスケーティングスキルをアップするように指示しました。スケーティングスキルとは、基礎の土台を作ること。動作の基本が、ジャンプにこだわりすぎておろそかなっていることを指摘されていました。

 スケーティングスキルの練習法とは、片方の足だけで、インサイドエッジとアウトサイドエッジに乗って前へ進んでいく、足だけではなく手やからだ全体を使わないと前へ進めないというとても地味な練習です。4回転ジャンプのこだわりを持つ彼にストレスが溜まる一方でした。

 結果は、前回のGPファイナルのジャッジの点数に現れました。ジャンプを何本も失敗したにもかかわらず基礎点は、これまでよりズンと上がっていたのでした。前回は、失敗ジャンプがひびき2位に甘んじました。今回の最終戦は、スケーティングスキルを本気で取り組んだ結果でした。

 針灸治療では、どんなことが考えられるでしょうか?

 たとえば、手や足を捻挫や怪我をした人が来れば、痛み止めのはりや処置をすると同時に、はやく回復するように体調を整えます。病気の人が来れば、まず、土台の胃の気のスキルアップをはかります。胃の気とは、からだの自然治癒力、胃腸の元気などがそれにあたるかもしれません。痛みや傷、病気が治るためには、からだや胃腸の土台が元気でないと回復が遅くなります。

 羽生選手の今回の優勝は、スケーティングスキルアップを真剣に取り組んだ結果でした。また、安定した4回転ジャンプは、奇しくもそれの賜物だったのだろうと思います。一週間後に控えたフィギュアグランプリファイナル。彼の演技に目が離せません。

 

 

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