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2012年5月

2012/05/30

産後の肥立ち

 E子さんは、5ヶ月の男の子を抱いて針治療に来られました。

 「産後1ヶ月たった頃から右大腿部の坐骨神経痛が出て、歩くと痛むのであまり外に出たくありません。整体や整骨院で治療しているけれどよくならない」

 色白のE子さんの脈をみると沈細渋。力なし。産後の状態があまりよくない脈でした。

 現在母乳中心で離乳食を始めたところ、夜、何回か授乳するために起きる。朝、御主人の弁当を作ってまた寝ると疲れて起きれない。朝の9時ごろになってもおき辛いと言うE 子さんに、産後の肥立ちが良くないことを伝えました。血虚、腎精不足を補うために、太渓、三陰交。、坐骨神経痛の痛み止めは、還跳、崑崙 委中に針をしました。

 産後の肥立ちは、あなどれません。E子さんのようになかなか腰痛がとれなかったり、頭痛やからだの疲れのために起きれない状態にもなります。育児ノイローゼや産後うつにもなることもあります。

 数回の針治療後、E子さんから、「からだの辛さがなくなりたくさん外出できるようになって、赤ちゃんにも優しく接することができるようになりました」と報告を受けました。坐骨神経痛の完治には、あと少し時間がかかりそうです。

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2012/05/23

過労

 50代のOさんが、肘が痛いと初診で来られました。1ヶ月前より肘が痛くてゴルフをやすんでいるとのこと。両肩関節の奥も痛くて不快。

 よくよく話を聞いてみると、会社経営で超多忙、ゴルフの年間計画80回、海外出張などで休む暇がないそうです。不眠。

 Oさんも動きすぎの過労状態、完全なスタミナ不足(腎精不足)でした。180センチ80キロの長身で恵まれた体躯にもかかわらず、力のない細渋脈。

 長身を活かしての学生時代はバスケットの選手。スタミナには自信があり、それを湯水のように使いはたしてしまったのでしょう。10年以上続く不眠が彼の猛烈な仕事ぶりをあらわしています。

 針治療は、まずOさんのスタミナ不足を補うこと、それから、肘痛、肩痛をとるようにしました。Oさんには、過労を自重しないと肘、肩の痛みは再現することを伝えました。

 ベーネ治療院は大阪市中央区南船場に位置し、土地柄、会社関係のOLやサラリーマンがよく来られます。出張、残業、休日出勤とよく働く人々が、なんとか会社を休まないようにと、体調ととのえを兼ねて針を受けに来られます。多くの人がこのスタミナ不足になり体調を崩しています。これは疲労ではなく過労ですよと言ってあげることが大切と考えています。

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2012/05/13

ゴールデンウィークが終わって

 ゴールデンウィークが終わって、「体がしんどい」と会社役員のOさんが来院しました。

 Oさんは、9日間の休み中4回ゴルフに行ったそうです。通常は週一ペース。仕事の付き合いのため断れず最後の5月5日はできれば断りたかったといいます。

 体中がだるくてしんどいというOさんの脈は、沈細渋で力がありません。「Oさん、疲れすぎて夜寝れないでしょう?」

 「あれだけ歩き回ったのに寝れなくて困っています」

 「動きすぎて寝るスタミナまで無くしてしまったのです。体によいゴルフも過ぎてしまうと、だるい、しんどい、やる気がでない、眠れないという症状が出てきます。一時的に過労状態になってしまったのですよ。放っておくと、ぎっくり腰か、腰砕けの腰痛がでるところでした」

 Oさんの針治療は、三陰交で血を補い、照海で滋陰、三里で気血補、陰谷で腎水を足し、最後に腎虚の復溜を補。

 枯れたスタミナを元に戻すためにはたくさんの手順を踏まなくてはなりません。灰をかぶったような黒い顔がピンク色に変わり、顔の表情が豊かになり、腹の底からでる太い声が聞けました。

 「また来ます」というOさんに、会釈を返す時が、一番うれしい時です。

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2012/05/07

ふつうがいい

 先回、失明されているご主人を介護しているKさんのことを書きました。今週またKさんが針治療に来られました。

 今度は私が話をしました。家で、一年前に脳出血で倒れ失語症と半身不随になったの主人を介護していることを。失明してもおたがいに話ができるKさんがいいのか、目が見えるが話ができない私の主人の状況がいいのかを、二人で小さな声でしゃべりました。

 出た結論は、どちらも良くないと。

 ふつうがいい。見えてふつう、しゃべれてふつう。動けてふつう。ふつうは当たり前で、ふつうでなくなった時にそのありがたさが痛いほどわかります。

 時が思いを解決してくれるでしょうか?

 

 

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