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2012/04/09

ブタのいた教室

 あなたならそのブタを食べますか?

 2008年にロードショウされた 「ブタのいた教室」という映画を見ました。妻夫木聡扮する新任教師と小学6年2組の子供たちが、ブタを学校で飼育しながら「食」と「命」について考えます。これは実際にあった話です。

 先生が連れてきたブタのPちゃんは、かわいいけれどくさいし世話がかかります。初めは嫌がっていた子も、
一緒に遊んだりえさをやったりするうちに、クラスになくてはならない存在になっていきました。卒業式をひかえ、Pちゃんをどうするか?にクラスはまっ二つに分かれました。100キロを超えるくらい成長したPちゃんを食べる。下級生に世話を頼んで卒業する。

 Pちゃんの役目は、人においしく食べてもらうために生まれてきた。

 Pちゃん長生きして欲しい。

 Pちゃんを食べることによって、その栄養が自分たちの皮膚や細胞になる。食べても絶対忘れることはない。

 子供たち同士の意見のぶつかりあいが印象的でした。食べる、食べないの結論を出すことがこの授業の真意ではありません。子供たちが命に真剣に向き合ったことが何よりの収穫となったようです。6年2組の最後の一票は、担任が屠殺場に送る、でした。

 スーパーのブタ肉売り場。ミンチ、スライス、ブロックの塊、酢豚用、細切れ、とんかつ用、スペアリブ、豚足、ミミガー、ブタの角煮用、ベーコンと並んでいます。これらすべてを合わせてもPちゃんを想像することはできません。都会に住んでいる私たちは、ブタという命あるものを、切り刻まれたスーパーのパック詰めと錯覚してしまいがちです。

 ブタのいた教室の子供たちは、Pちゃんを触った手の感触と最後の結末を、一生忘れられないでしょう。映画を見た私たちは、「あなたならそのブタを食べますか?」という問いにどう答えるのでしょうか?
 

 

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