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2012/01/15

顔が動かない

 夜の診療を終えて帰宅する途中、あれおかしいなぁと思いました。夜空を見上げ、町並みを見ているのに、顔が無表情の自分に気づきました。外気が寒いせいかもしれないと思い直しているうちに家に着きました。

 帰宅しても、能面のような顔。表情がでない、声のトーンが低く抑揚がない、家族に声がけするのもおっくうなありさまでした。にこりともせずに話す言葉はぞんざいになり投げやりになりどんどんエスカレートして爆発寸前。

 兆候は、なんでもないのに、昼間しきりに涙をこらえて仕事をしていたところから始まっていたかもしれません。

 顔が動かない。顔面の筋肉の動きが極端に悪くなって表情が作れない。腹から声が出ない。同時に、無感情、無感動。自分でコントロールできない。七情(精神不安定)が出ているなと感じました。ときどき軽いものはあっても顔が動かなくなるくらい深刻なことになるのは初めての経験でした。動かない顔面は、きっと胃腸の働きも極端に落ちていることが想像できました。

 沖縄の大学に行っている長女に電話をして気分を落ち着け、お風呂にゆっくりつかってその日は何もせずに早く寝ました。

 あくる日は、顔も心も普通にもどっていました。自分の中にある鬱屈とした思いがときどき顔を出してくることをがまんしてはいけないと思いました。七情の患者さんに、顔のすいなをしなければいけない必要性を身をもって感じました。

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