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2011/11/02

不東ふとう

 「不東ふとう」と言う言葉をはじめて知りました。

 玄奘三蔵が釈迦の教えと経文を求めて天竺に行く話しは、西遊記で有名です。三蔵は天竺で一生懸命修行して、事が成就しなければ二度と故国中国の地を踏まないという決心をしました。不東はそのかたい意志をあらわします。

 細川護煕ー「陶と書」 香雪美術館 へ行きました。

 心が乾いていたので何の期待もありませんでした。第79代の日本の総理大臣、肥後細川家第18代当主。私の知っている限りのことはそれだけ。
 
 ガラスケースの向こうに「白茶碗」が楚々としてすわっていました。温もりのある白、おだやかな切り口が作る人の心情をあらわして、忘れていた心の落ち着く場所を教えてくれていました。うつろな目は、光がやどり、頭は、心ゆくまで作者の作品を楽しみたい欲望にかわりました。久しぶりの感覚です。

 細川さんは自分の工房を不東庵と名づけました。内に秘めた情熱、厳しさ、探究心が一つ一つの作品の中に凝縮されていました。これまでの輝かしい来歴とは無縁、不東のこころが随所ににじみ出た作品展でした。不東庵の日常はどうなのか知りたくなりました。

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