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2011/09/21

小児はり

 「こんちわ、こんちわ」治療室の扉をあけてもらったGちゃんは、開口一番大きな声であいさつしてくれました。

 1歳9ヶ月のGちゃんは色白の男の子。ひどい疳虫のため治療に来ています。おぼえたての「こんちわー」は「こんにちわ」と聞き取れ、治療中にもかかわらず笑顔でGちゃんを出迎えました。

 初回から数えて今日で5回目。治療室の雰囲気にも慣れ、はりの小道具で無心に遊んでくれます。今日は、色白の顔の中に正中の鼻の鼻根あたりが薄黒いようにみえました。「お口をあーんしてね」というと、やや暗紫ぎみのかわいい舌をだしてくれました。ひっきりなしに動くからだ、手足。身をよじらせてお母さんのだっこから降りようとします。打ち針の木槌を持たせている間に、すばやくお腹の状態をチェック。右の心下に気滞がありました。ばたばたする左足すねから足首にかけて筋肉の張りがありました。

 1歳9ヶ月にして、いらいらの肝気鬱滞と、胃腸の消化不良があることがわかりました。

 治療は、左心下の気滞をとり、太衝と足三里、背中の心ゆ穴を順番のすばや切皮ていどの刺激。取れきれないところは、すいな(中国の医療マッサージ)を行いました。「痛いー」という間にはりをに取ってしまうのでなにごともないかのように遊びだしました。これをさせてもらうのに1ヶ月以上かかりました。

 泣くこともなくGちゃんは、笑顔でバイバイをして帰っていきました。

 はり治療室に小さな子供が来ることが最近めっきり少なくなりました。小児科には連れて行くけれど、はり治療を思いつくお母さんはすくなくなりました。Gちゃんが大人になった時、小さい時お母さんに連れられてはり治療をしていたことを思い出してくれるかなぁ?からだがしんどいとき、選択肢の一つに針治療をあげてくれればうれしく思います。

 

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