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2011年9月

2011/09/26

季節の変わり目

 台風一過、各地に甚大な影響がでていますが、とにかく暑い夏の蒸し暑さを吹き飛ばしてくれました。

 朝晩気温が下がり、このまますぐに秋になると思っている人も多いと思います。東洋医学では、今の時期を長夏(ちょうか)もしくは湿季(しっき)と呼んでいます。

 真夏ほど汗が出ず、残暑のため飲み物をがぶがぶ飲んでいると、食欲ない、体がだるい、足が重いなどの症状がでます。腸に熱をもち栄養がたまりすぎたり、腸の水はけがわるくなったりすることが原因です。夏ばてとは、からだが水の代謝をしないことなのです。

 この時期は、体の湿気とりに小豆、豆腐、味噌、にんじん、大棗を。台風が去って、湿季が弱まり秋の乾燥シーズンを迎えるまえに今度は、体を潤さなくてはいけません。よく睡眠をとり、ゆり根、りんご、梨、白木くらげ、ぶどうなどをとることをおすすめします。

 季節の変わり目でなんとなく調子が悪いと感じている人、自然界が人にどう影響するのかを考えるとその対処法もおのずと理解できるかと思います。

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2011/09/21

小児はり

 「こんちわ、こんちわ」治療室の扉をあけてもらったGちゃんは、開口一番大きな声であいさつしてくれました。

 1歳9ヶ月のGちゃんは色白の男の子。ひどい疳虫のため治療に来ています。おぼえたての「こんちわー」は「こんにちわ」と聞き取れ、治療中にもかかわらず笑顔でGちゃんを出迎えました。

 初回から数えて今日で5回目。治療室の雰囲気にも慣れ、はりの小道具で無心に遊んでくれます。今日は、色白の顔の中に正中の鼻の鼻根あたりが薄黒いようにみえました。「お口をあーんしてね」というと、やや暗紫ぎみのかわいい舌をだしてくれました。ひっきりなしに動くからだ、手足。身をよじらせてお母さんのだっこから降りようとします。打ち針の木槌を持たせている間に、すばやくお腹の状態をチェック。右の心下に気滞がありました。ばたばたする左足すねから足首にかけて筋肉の張りがありました。

 1歳9ヶ月にして、いらいらの肝気鬱滞と、胃腸の消化不良があることがわかりました。

 治療は、左心下の気滞をとり、太衝と足三里、背中の心ゆ穴を順番のすばや切皮ていどの刺激。取れきれないところは、すいな(中国の医療マッサージ)を行いました。「痛いー」という間にはりをに取ってしまうのでなにごともないかのように遊びだしました。これをさせてもらうのに1ヶ月以上かかりました。

 泣くこともなくGちゃんは、笑顔でバイバイをして帰っていきました。

 はり治療室に小さな子供が来ることが最近めっきり少なくなりました。小児科には連れて行くけれど、はり治療を思いつくお母さんはすくなくなりました。Gちゃんが大人になった時、小さい時お母さんに連れられてはり治療をしていたことを思い出してくれるかなぁ?からだがしんどいとき、選択肢の一つに針治療をあげてくれればうれしく思います。

 

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2011/09/13

信頼

 K子さんは、ピアノの先生です。

 その日は、K子さんの治療のかたわらM子さん(70歳)の針治療をしていました。M子さんは心配性でこの日もいろいろ悩み事を打ち明けてくれました。針治療の後、神経安定を目的に顔のすいなマッサージを行い笑顔も見せてくれるようになり一安心。

  M子さんが帰った後、K子さんが次のように言いました。「聞くともなしに今のかたのお話を聞いていました。初めのうちは、声に力がなくトーンも低かったのに、途中からトーンがはっきりしだして、帰り際には、来たときと別人の声になっていました。それを聞いている私もうれしくなりました。」

 ピアノの先生は、音に敏感です。M子さんの体調を音で判断して、その変化がわかったことでうれしくなったようです。私は、M子さんだけではなくK子さんの体調の変化も、脈、舌、顔色、お腹の腹診などで何重もチェックしてよくなったところで、針治療を終えています。「体は、いろんな情報をを教えてくれています。K子さんの体も先ほどの患者さんと同じようにたくさん変わりましたよ。形は見えないし言葉で言い尽くせません。これがお互いの信頼関係で成り立っているものだと信じています。」と言葉を返しました。

 

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