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2011/06/22

隔たり

 病院へ行く機会が増えました。お見舞いと治療をかねてです。 

 主治医の指導のもと、看護士は、病人のケァーと薬の点滴、血圧や血糖値の測定。PTによる理学療法、OTによる作業療法。手際よく病人の日常は過ぎていきます。

 このスケジュールの中、私たちの東洋医学の居場所がなかなか無いと思いました。主治医に漢方薬を併用させたいとお願いすると、よくわからないから様子を見てからとあいまいな返事でした。看護士からは、鍼治療は奇異に映るらしく止められました。PT,OTの目からは、穴や経絡は全く理解できない世界と言われました。

 西洋医学は、江戸時代の蘭学事始などから日本に紹介され、ドイツ医学をもって現在に至っています。それまでは、中国や韓国から鍼灸や漢方薬が伝わり、日本風にアレンジされた和漢薬などが主流でした。多くの人々から忘れられた鍼灸が奇異に映り怪しいと思われていることに、時の移り変わりを思い、西洋医学と東洋医学の明らかな隔たりを感じました。

 いにしえの昔、光明皇后が病気の聖武天皇のために奈良の大仏を建立したのは周知のとおりです。正倉院の倉の中に、外国からの貴重な漢方薬が大切に保管されています。時代の流れの中で、その意味も忘れられていくのはとても残念です。

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