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2011年6月

2011/06/30

夜食

 午後10時半過ぎにバイトを終えた長男が帰ってきました。夕食はまだとの返事。

 大阪の6月にして観測史上初の猛暑日を記録した日の夜です。夜食にならないように外食するといっていましたが、さすがに毎日だとあきてしまったのでしょう。最近は、遅くなっても家に帰って食べたいようです。

 この夜は、ベトナム風フォーを作りました。米めんを湯がき、かつおだしに醤油を加えて味をつけました。冷蔵庫に残っていた青梗菜を散らし焼き豚を少しと梅干し2こ添えて。隠し味に金沢みやげの〈いしる-いかの発酵した汁〉をいれました。

 あつあつにラー油を落としてふーふーいいながら食べ終わる頃、大汗が全身からふきだしました。「おいしかったよ」の一言はうれしいですが11時を過ぎていました。すなおに喜べません。疲れて風呂にもはいれずにねてしまった彼。寝苦しい夜に、消化の良いフォーと梅干しの酸味により、ばてた胃腸を優しく整え、体をひんやりさせてくれることを期待しました。。

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2011/06/22

隔たり

 病院へ行く機会が増えました。お見舞いと治療をかねてです。 

 主治医の指導のもと、看護士は、病人のケァーと薬の点滴、血圧や血糖値の測定。PTによる理学療法、OTによる作業療法。手際よく病人の日常は過ぎていきます。

 このスケジュールの中、私たちの東洋医学の居場所がなかなか無いと思いました。主治医に漢方薬を併用させたいとお願いすると、よくわからないから様子を見てからとあいまいな返事でした。看護士からは、鍼治療は奇異に映るらしく止められました。PT,OTの目からは、穴や経絡は全く理解できない世界と言われました。

 西洋医学は、江戸時代の蘭学事始などから日本に紹介され、ドイツ医学をもって現在に至っています。それまでは、中国や韓国から鍼灸や漢方薬が伝わり、日本風にアレンジされた和漢薬などが主流でした。多くの人々から忘れられた鍼灸が奇異に映り怪しいと思われていることに、時の移り変わりを思い、西洋医学と東洋医学の明らかな隔たりを感じました。

 いにしえの昔、光明皇后が病気の聖武天皇のために奈良の大仏を建立したのは周知のとおりです。正倉院の倉の中に、外国からの貴重な漢方薬が大切に保管されています。時代の流れの中で、その意味も忘れられていくのはとても残念です。

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2011/06/16

妊娠中の腰痛

 妊娠8ヶ月の妊婦さんが腰痛で来られました若い二人に3歳の女の子連れ。

 ベットに横たわる奥さんはフルタイムの事務職。あと2週間で産休に入ります。

 出産が近ずくにつれて大きくなるおなか。私は、妊婦さんの服装と顔色に注目していました。軽装でスパッツスタイルでした。「腹帯は巻いていますか?」と聞きました。「腰が痛いので腹帯をやめて妊婦用のタイツをはいています」との返事でした。顔色は、顔の鼻の下からあごの線までがうすく黒ずんでいました。下半身が冷えていることがわかりました。腰痛で仕事と育児をこなしている奥さんと、毎夜、奥さんのために腰のマッサージをしていたご主人の苦労が伺えました。

 私は3人の子供をうみました。毎回陣痛がくるぎりぎりまで鍼治療の仕事をしていました。さらしの帯をきっちり巻いて、自分とおなかの赤ちゃんと一体になるようにしていると腰痛はある程度防ぐことができます。幾重にもおなかを巻くことにより保温と衝撃から赤ちゃんを守ることができます。短所は、めんどう、時間がかかる、暑い、などと近頃敬遠する妊婦さんも多いようです。出産間近になるにつれ、さらしの腹帯をしている人は、帯の巻き方を調整するだけですみます。一方、ガードル式を使っている人には、おなかを下支えするバンドが必要になります。

 この日の若い奥さんには、安産のお灸の穴の右内至陰を温灸しました。10分くらいで、顔色が明るくなり腰痛も無くなりました。毎夜腰をマッサージさせられていたご主人もほっとした様子。妊娠中に足腰をもんだり押したりするのは、おなかの赤ちゃんに影響するのでやめるように、また、さらしの腹帯を巻くように言い添えました。そして、家でも安産の温灸をしてもらうようにしました。

 

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2011/06/09

絆 6 無くしたものと残されたもの

 覆水盆に返らず。入れ物をひっくり返してこぼした水は、もとのお盆の中には戻せません。大きな病気にかかって倒れてしまったら?

 目を開いてくれてありがとう。息をしてくれてありがとう。動ける手足があってありがとう。温かく見守る人たちがいてありがとう。プラス思考で考えることが出来るときは心が安定しています。

 あれも出来ない、これも出来ないと落ち込むと重症。心の安定と不安定はやっかいなことに交互にやってきます。不安や恐れは睡眠不足となり腎虚に発展します。腰痛が出てきたら要注意。考えすぎると神経が高ぶり口中が荒れ異常な食欲とそれに続く口内炎やあくちが切れたり、舌をかんだりします。

 この1ヶ月は、以上の繰り返しでした。こぼれた水は元に戻りません。無くしたものは戻らなくても、残されたものをつなぎ合わせる可能性にかけてみょうと思いました。

 重要なことをわすれていました。何よりも倒れた本人の元気になりたい気持ちがあってありがとうです。 

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2011/06/02

絆 5 約束

 「英語63点だったよ」とメールが入りました。それが意味するところは、携帯の買い換え。

 高2の次女は、お父さんと倒れる前に約束をしていました。全教科クラスの平均点以上。欠点なし。それで、携帯の買い換えをすると。前日、あと英語を残すすべての教科はクリアーしたと嬉しそうに報告を受けたところでした。。言われるまでそれをすっかり忘れていました。

 大変なときに、交わした約束を忘れなかったのは、ほめてあげることなのですが、正直意表をつかれました。次女は、父親不在の新しい環境に慣れバイトをしながらがんばっているのがわかりました。一方、机の上に置き忘れられた履歴書用の彼女の写真の顔は、いつもとちがって表情がどこか曇っているように見えました。不安な心をなんとか平常に保とうとするところにあの約束があったのでしょうか?

 私もいつまでも沈んでいてはいけないと思いました。

 

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