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2011年5月

2011/05/25

絆 4  バイト夜

 「学校終わったら見習いのバイトに行く」

 21歳の長男が言いました。事情を知っている学校の先生から、「ここいらで苦労してみるか?」と言われたそうです。次の日から帰宅が10時過ぎになりました。

 これまでは、夕食は9時までに食べ終わる、それ以後は夜食になり体調を壊すことになると教えてきました。私は、多くの社会人が残業で夜食となり体調を崩しているのを見ています。同じ轍を踏まないようにするにはどうしたらいいでしょうか?

 昼食はしっかり食べる。時間が許せば、夕方におにぎりなどの軽食をおなかの中に入れておく。10時を過ぎて帰宅したら、主食のご飯はやめて消化の良い和食のおかずを食べる。おじやや雑炊、具だくさんのみそ汁などでもいいでしょう。

 バイト3日めの今夜の献立。こんぶとかつおだしの醤油味ベースに、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃくととりミンチだんごを柔らかく煮込みました。

 初めて自分から苦労の中に飛び込んで行った長男。社会の荒波は彼にどんなことを教えてくれるのでしょうか?

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2011/05/18

絆 3 実印

 「何か、自動車でも買うの?」 

 21歳の長男と彼の実印を作りに行きました。母親の私と頼りなそうな息子を見て、はんこ屋の主人はてっきり自動車の購入に実印がいると思ったようでした。

 「実は、父親が倒れていろいろな手続きをするのに実印と印鑑証明が必要になりました。」彼は、丁寧に答えていました。彼の年頃に実印を作ると言うことが珍しいのでしょうか?、それとも、自動車購入のために若者が、にわかに実印が必要になって駆け込んでくることが多いのでしょうか?

 小さなはんこの中に姓名あわせて4文字。黒水牛を選びました。なくさない限り一生使い続けるはんこ。購入した日のことを、彼は、押すたびに思い出すことでしょう。私には、見ず知らずのはんこ屋の主人に、父親のこと、自分のおかれている状況を話すことで、折れそうな心を奮い立たせているように見えました。

 はんこ屋の主人は、黒水牛のはんこを20%引きのところを40%引きにしてくれました。

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2011/05/12

絆 2

 「これから、スーパーのジュース買わないとあかんなぁ」 珍しく21歳の長男が言いました。手にはスーパーのちらし。

 今までは、飲みたい時、食べたいとき、値段を考えずにコンビニで買い物をしていたようです。家の経済事情を話した後のことです。3人の子供たちは学生。それぞれにバイトの算段をしています。自分のことは自分で考える。相談する父親が近くに居ない。大黒柱が不在とはこういうことなのかと思いました。

 いままであたりまえだったことが180度変わりました。世界が一瞬にして変わりました。今まで幸せだったんだーと思いました。高2の次女の最新ブログ。彼女の胸の内がわかりました。

 この一週間、皆さすがに食欲がありません。消化のよい和食中心にしました。疲れているときほどおなかに優しい食事をこころがけました。一日一度は、残った家族が顔を合わせるよう、また、おばあちゃんを一人にしないようにしています。

 

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2011/05/05

 大黒柱が倒れました。救急車で緊急入院。

 沖縄の大学院に行っている長女が夕方ごろ駆けつけてくれました。ICU室で、家族6人顔を合わせました。緊迫した雰囲気。看護士さんがせわしく行き交います。

 帰宅しました。ぽっかりあいた空間。6-7時間前まで使っていた品。時間はリセットできない。長男と長女が気丈にふるまい、義母はおろおろ。16歳の次女は、異常にハイテンション。沈黙の私。

 それぞれの思いが交錯する中、危うい中にも家族の絆がかいま見られました。今自分にできることは何か?優先すべきことは何か?柱に寄りかかって生活していた姿勢が一変。これからは、柱を支えていくことになりました。一緒にいるだけで、危うい思いを共有している安心感。何度も壊れそうになるところを救われました。

 子供たちの自立が一気にすすみました。

 

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