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2011年4月

2011/04/28

歌川国芳

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 味わい深い朱、落ち着いた紺碧の青、やさしい肌色。

 大阪市立美術館に歌川国芳展に行きました。国芳は、幕末の奇才浮世絵師。今年は、没後150年の記念の年にあたります。

冒頭の「宮本武蔵の鯨退治」は、大判錦絵を3枚つなげたダイナミックな一枚。大海原に鯨が跳ねる。豆粒ほどの宮本武蔵が、鯨に刀を一突きする瞬間です。真剣な武蔵に対し、悠々とした鯨の目。あり得ないストーリーでありながら、雄大な構図に波と鯨の躍動感がすごい。閉塞された人の心を解放する痛快さがありました。

 海はあくまで青く無限にたゆたう。その海に低濃度の放射能汚染水を流した?国芳の時代には考えられなかったことが起こってしまいました。荒々しい波間をぬって泳ぐ鯨。そのやさしい目がくもるのが心配です。

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2011/04/21

GWまでは

 「このごろ眠くてからだがしんどい」と高校2年の次女が言いました。

 新年度が始まって3週間。進級、進学、進入、と気持ちを新たにして新しい環境に慣れようとしている人が多いことでしょう。彼女も、朝6時半すぎに起床して7時半には家を出ます。張り切る気持ちとからだがついていかないようです。

 春は肝の気が強く、いらいらする、緊張する、筋肉がひきつる、こむら返りが起こりやすい季節です。そのため、胃腸に負担がかかり、寝ても寝ても眠むくてしかたがありません。新しい環境に慣れるまでの緊張感は、人によりちがいます。適度に運動したり歩いたりして緊張をほぐしましょう。お風呂の後でのストレッチも有効です。牛肉を適度に食べると肝がゆるみます。

 あと1週間でゴールデンウイークが始まります。これまでの緊張にともなう不調は一気に解消されるでしょう。

 GMまであと一息です。

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2011/04/13

自分の身は自分で

 「一人分はなかなか買えないなぁ」

 21歳の息子が、学校の帰りにスーパーの袋をさげて帰ってきました。明日の学校の昼のお弁当を自分で作ろうと思ったそうです。去年度までは、学校の周りのお店を一軒ずつ開拓していました。東北地方大震災と福島原発の津波による放射能漏れ事故の、連日の報道を見ての彼なりの行動でした。

 小さなたけのこ1こ、ピーマン1袋、ふぞろいに切り落とされた牛肉100グラム。これで青椒牛肉絲を作って持って行くそうです。「お母さんの夕食を作ったあとでつくるからじゃまをしないよ」と言い残して自室に入りました。
パソコンで材料と調味料をチェックして作るおかずの出来ばえはどうでしょう?

 食の安全に目覚めた彼。長い人生、自分の身は自分でをモットーに、あらゆる状況から判断して生きていくことでしょう。小学校、中学校、高等学校で習った理科、科学、物理などが判断の根拠になっているそうです。

 震災は、日本人一人一人にいろんなことを投げかけています。彼の行動も一つの方法です。人の健康に携わる鍼灸師の私は、どうでしょう?

 

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2011/04/06

朝鮮のかわいいいれものたち展

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 高麗美術館コレクション名品展 「朝鮮のかわいいいれものたち展」を見に行きました。仕事に疲れたときの一服の清涼剤。

 京阪電車に乗った時点で、日常から小さな旅モードに頭が切り替わりました。

 高麗美術館のこじんまりした玄関には、朝鮮からやってきた、等身大をこえる石の人形が置かれています。にこやかな顔がWELCOMEと言っているようで、私の顔の表情がゆるむのがわかりました。

 かわいいいれものたち展の中でのいちおしは、「黒漆塗螺鈿(らでん)蓮池水禽文箱」です。手の中に小さくおさまるまあるい形の小物入れ。愛嬌のある水鳥が2匹、蓮池の中でなにやらおしゃべりをしています。かつての持ち主、朝鮮の貴族のお姫様が手に取って見とれている姿を想像しました。嬉しいとき、哀しい時、苦しいとき、怒ったとき、疲れたとき、泣いたとき、その思いを箱の中にそっとしまう。にじいろに輝く螺鈿の貝殻は、どんな宝石よりまばゆく見えました。

 今の若い女の子も喜びそうな品々を見て回り、時間のたつのを忘れました。かの国の人たちの日々の暮らしの中、愛され続けられた小物たち、その魅力をたんのうした一日でした。
 

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