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2010年9月

2010/09/23

代替医療のトリック

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 科学はいかにして鍼の真実を判定するのでしょうか?

 「代替医療のトリック」 サイモン.シン& エツァート.エルンスト著 新潮社 を読みました。

 科学的根拠にもとづいて代替医療の真実を明らかにしなければならないと著者はいいます。方法は厳密な検証をする必要があり二重盲検法という方法にたどりつきました。患者を同条件において、鍼による治療群と受けない対照群をランダムに割り当てます。鍼を受けない対照群には、鍼と見せかけてつぼをはずして打ったり、鍼先が出ない道具を使ったりします。鍼によるプラシボー効果を避けるためです。プラシボー効果とは、鍼を受けたことにより心理的に効果が得られたとするものです。

 結果はどうだったのでしょうか?

 2003年のWHOの報告書では、91の症状に治療効果があるとされました。しかし著者は、報告書に虚偽誇張があり事実と異なる結果となっていると反論しました。鍼の有効性は、臨床試験から得られた科学的根拠により支持されないと。

 私は、毎日効果のない針治療をしているのでしょうか?

 サイモン.シン氏は、素粒子物理学の博士号を取得したイギリス人ライター、エツァート.エルンスト氏は代替医療分野のドイツ人研究者です。彼らは医師ではありません。人の身体と病気は千差万別で同一条件において臨床試験をおこなうのは無理があります。気や経絡を未科学と片付けることも承服できません。

 彼らは、代替医療すなわち、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、アロマテラピー、スピリチュアルヒーリング、リフレクソロジー等は、プラシボー効果以上のものは期待できないと結論づけています。これを受けてか、この程日本医師会がホメオパシーは効果が無いと発表したこと記憶に新しいと思います。

 
 しかしながら代替医療がこれほど盛んになるということは、医学が多くの人を治せていないからということではないでしょうか?


 


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2010/09/16

滋雨

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 見渡す限りの緑の足の長い芝生。サラサラと緑一面に雨が落ちてくる。雨のかからない建物のひさしの下。私は、木のベンチからそれを眺めていました。

 京都、東山の麓、泉屋博古館(せんおくはっこかん)の創立50周年記念「住友コレクションの中国美術展」へ行きました。

 住友コレクションの特徴は、古代中国の青銅器、鏡がもっとも有名です。静寂な常設展を回っていると、古代中国の商の時代にタイムスリップしたような気がしました。古代の鏡の模造に自分の顔を映してみました。現代の鏡とはちがい薄暗い鏡面は、当時の生活様式の一端を想像するに十分でした。

 中国美術の部屋では本物の白玉香炉、みどりの翡翠が見れました。前漢、唐、南宋、明、清時代の本物の重みを十分に堪能しました。

 滋雨。帰り際の雨。東山一帯は雨。猛暑からの決別です。

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2010/09/09

至宝の仏像

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炎天下の中、奈良国立博物館へ行きました。朝から憂鬱。一日暑い家に居るよりは思いきってと、JR大和路快速に飛び乗りました。

 なら仏像館開幕記念特別展「至宝の仏像」。

 JR奈良駅から奈良公園までの長い道のり、猿沢の池を過ぎ興福寺を横目にゆうに30分以上ゆっくり歩きました。道すがらに鹿が遊び、緑の木々の木陰を選んで歩いても、HOT、HOT。

 館内は程よい照明と空調で、外界の猛暑と喧騒を忘れさせてくれました。飛鳥時代から鎌倉時代にかけて制作された名品の仏像たちが静かに鎮座。阿弥陀如来像と心の対話をしてみました。目を見て話をしました。自分の中の憂鬱が流れ出ていきました。

 今日ここに来てよかった。

 帰りもまた30分以上の徒歩。しっかり歩いたので胃腸が動き出し顔の表情筋がスムーズになりました。なめらかな口の動き、笑える顔。結果的に、気分転換の強制執行みたいなことになりました。

 


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2010/09/02

古代メキシコ・オルメカ文明展

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京都文化博物館で催されている「古代メキシコ・オルメカ文明展」へ行きました。

 向こう一週間予想最高気温37度の予報をみて、暑い家で一日過ごすよりはと思いたちました。涼しい京阪電車を降りると、やはり同じ猛暑の京都三条、徒歩20分の間にコンビニで一度休憩。ビルの陰を選んであるきました。

 オルメカ文明とは、紀元前1200年頃、メキシコ湾岸地方に現れた初期古代文明です。ベーリング海峡をわたってきたモンゴロイドの人々が文明を築きました。巨大な石の彫刻、土のピラミッド神殿、ヒスイや玉石の加工など高度な技術をもっていました。マヤ文明はオルメカから始まったといわれています。

 館内の空調は程よくしばし外界の猛暑を忘れてしまいました。重さ4トンの巨石人頭像(オルメカヘット)が心をなごませます。原始美術の遺物たちは、角がなくまるみをおびて優しい雰囲気をかもしだしていました。

 2012年12月23日。これは、マヤ暦終焉の日といわれています。オルメカからマヤそして現代に続く3200年以上の暦のロングメッセージが目をひきました。

 帰りはまた猛暑。ゴーヤを買って帰りました。

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