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2010年5月

2010/05/27

未知の世界

 「僕は未知の世界へ来ました。」新患のAさんは、私の顔を見るなりそう言いました。

 Aさんは、春になるときまって息苦しくなり声が出にくくなります。教員の彼は声が命。自分で自分の体の制御ができないのが歯がゆいようでした。

 小児喘息があったこと。シャワー生活をしていること。慢性寝不足であること。春に調子を崩すことなどから、肺腎の陰虚症があり常に風邪ひき状態が続いていることがわかりました。
 
 肺の弱い彼の生活をチェックしながら針治療をしました。出にくかった声もその場で改善し息苦しさも無くなりました。針治療は不思議な未知なる世界ではありません。緻密な観察とデータ集め、綿密な戦略でもって弱いところを持ち上げたり、あまっているところを他にまわしたりしてからだのバランスを整えます。ツボという体のポイントの特性をうまく利用し、ツボの点(一次元)から平面(二次元)、からだの深部(三次元)、時間や動きのコントロール(四次元)まで行うことができます。

 Aさんの未知なる世界の初体験は、治療時間内で十分自分のからだの中で実感してくれたと思います。

 刻々と変化する人の体。「道のいうべきは常の道にあらず」という道教の無常につながっていきます。
 
 

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2010/05/13

膝痛とローストチキン

 ローストチキンを作りました。立夏をすぎたというのにコートを着る寒さでしたから。

 子供たちが鶏の足をぐっと握り締めかぶりつきます。食べにくい関節の辺りを一生懸命食べています。「ここ美味しいけれど噛まれない」と高一の次女は残念そう。私は、鶏の膝関節を捻じ曲げて食べる方法をおしえました。

 子供たちがさんざん食べ散らかしたあとの鶏の関節を観察しました。人間のように膝蓋骨はありません。おいしい肉の部分はきれいに食べられ、太くて硬い腱や筋、血管、軟骨などが残っていました。平外飼いで飼われていた運動量の多い鶏のたくましい足が想像できました。

 膝関節といえば、このところ3人の膝痛の患者さんを針治療しています。自分の膝もママさんバレーの練習後少し腫れるのが気になっていました。

 人の膝関節は腫れや痛みがあれば、整形外科では、滑膜内の水を抜いたり痛み止めの薬を注入したりします。針治療では、痛んでいるラインの疎通をする。健側の陽陵泉の透針する。腰の同側の環跳穴を刺します。膝に熱があれば痛みのラインの井穴を点刺し、水が溜まっていればこの上に三陰交などを足して水はけをよくします。

 鶏の関節からひとの膝関節を想像するのはたいへん飛躍があります、子供の歯でもってかみきりにくい強靭な腱や筋、じん帯、軟骨などが人間規模になると想像を超えました。ダメージを受けた患者さんの膝を優しく針治療をしている自分の姿をシュミレーションしてみた一日でした。

 

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2010/05/06

春の寒暖 3

 ゴールデンウイークは良い天気でした。コートを脱いで半そで半ズボン。扇風機、クーラー、冷たいジュース、アイスクリーム。一週間前とは一変しました。 

 休み中の夕食には気を使いました。寒い時には、とりの唐揚げで喜んでもらえました。暑くなると少しからだを涼しくする必要があります。

 一日目は、旬のかつおのたたき、大根スライス、大葉、ねぎ、にんじんスライス、新たまねぎのスライス、サラダ菜、にんにく、生姜、ポン酢とあえます。

 2日目は牛肉のたたきに野菜の種類を変えて自家製のドレッシングであえました。

 3日目は、牛こまぎれ、長いも、ほーれん草の中華風炒め物。

 4日目は、トンカツ、キャベツのドレッシング和え、味噌汁。

 5日目は、酢めし。まぐろ、鯛、ホタテ貝、はまちで手巻きすし。

 連休中は、子供は学校が休みでしたが、針治療院は診療がありました。どこへも行けない分充実した夕食でありたいと思いました。季節に合わせた食事は、新学期で疲れた体を回復させます。たっぷり家で充電した子供たちは、連休明けの今日、元気に?学校へ行きました。

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