« ぜんんそくは人生の武器になる | トップページ | 春の寒暖 »

2010/04/08

ぜんそくは人生の武器になる 2

 ロケットスタートから前傾姿勢のままコーナーを回る。その間の足腰の負荷は計り知れません。

 スピードスケートの清水宏保さんは4歳のときからぜんそくに苦しみました。ぜんそくを治すためにスケートを始めました。

 ウインタースポーツのシーズンは秋から冬。ぜんそくの清水さんにとってはつらい季節でもあります。乾燥と寒さは肺に大敵です。スケートリンク内の環境はそのどちらも備えています。有酸素運動の雄でもあるスピードスケートではありましたが、環境が劣悪であるためいつもぜんそくと向き合うことになったのもうなずけます。事実、大切な試合の前に発作が起こり体調不良のため棄権をしたこともあったそうです。

 清水さんは、肺腎陽虚によるぜんそくです。テレビに映る彼の顔色は、時折黒色がかり腎虚だなぁと思っていました。持病の腰痛も腎虚をあらわしています。針治療では、肺と腎を補うために尺沢穴や復溜穴に針を打ちます。肺を強め風邪をひかないように、背中の肺ゆ穴や風門穴、治喘穴などにお灸をします。そのときに応じた漢方薬を飲みます。

 ぜんそくには水泳が良いといわれます。肺の粛降作用と腎の納気作用の両方を強めることができるためです。簡単に言えば、肺気が下に下り腎がその気をしっかり受け止めることができると、呼くことも吸うこともスムーズになるのです。水泳の北島選手の肺活量が人一倍すごいというのも納得できます。

 清水さんは、2010年バンクーバーオリンピックのスピードスケート代表選考会で出場をのがしました。3月5日に引退会見。プロスケーターと後進の育成に励む由。彼の肺と心臓の戦いは終わりません。

|

« ぜんんそくは人生の武器になる | トップページ | 春の寒暖 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38129/48030384

この記事へのトラックバック一覧です: ぜんそくは人生の武器になる 2:

« ぜんんそくは人生の武器になる | トップページ | 春の寒暖 »