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2010年4月

2010/04/28

春の寒暖 2

 ゴールデンウィーク前にして少し暖かさがもどってきました。

 暦の上では火季に入っているはずなのですが我が家ではまだ朝晩の暖房はつけています。家に届く有機野菜の宅配では欠品が続出。天候不良による生育不足や根腐れがその主な理由です。

 なかなか出ない太陽を心待ちしているのは私たち人間ばかりではありません。発芽した植物や野菜の種は、太陽が当たらないとたち枯れ、水の吸い上げが悪いと根がむくんで根ぐされをおこします。

 人の体でも同じようなことがおこっています。火季に気温が低いと、陽気が少ない人は、体重節痛や下半身がむくみやすくなります。水を上に上げる力がなく根腐れ状態になる訳です。脈は緩脈。その名のとうりゆるゆるぼんやりむくんでだるいです。これは、胃腸の発酵スピードが遅いために起こります。その養生は、なるべく太陽にあたり陽気を回す、発酵食品の納豆や味噌などを食べることです。針治療では、陽気を増やす、水分代謝を良くし胃腸を整える治療をしていきます。

 寒い時には寒さで体調が狂い、暑くなれば暑さで調子が悪い。人間の体は、自然や天候に左右されやすいものです。季節季節の傾向と対策を知ってすこやかに過ごしましょう。養生の第一歩です。

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2010/04/15

春の寒暖

 暖かい日に咲き始めた桜は、2週間以上楽しめました。

 3月の大阪の天候は、前半は気温が高くなり雨の日が続きました。中旬以降寒暖の差が激しく一日の最高気温が20度を上回る日があるかとおもえば10度前後に落ち込む日もありました。4月に入ってもこの状態は続いています。

 桜はこの天候により長持ちしました。しかし、路地ものの野菜が生育不足により高騰しています。体調を崩す人が増えています。木の芽時は体調が悪いというのはこのことを言っているのでしょう。

 芽が出た野菜が寒さや風で立ち枯れたり生育不足になるのを防ぐように、人の体も季節にあわせた治療をしなければなりません。芽(脈)がやわらかい時は、苦味をとって体を締めなければなりません。寒風が吹くと寒邪が入って腰痛が起きるのを防ぎます。。芽が滑の時には、酸味をとって胃腸をまもらなくてはなりません。風邪で節々が痛むのを防ぎます。

 私は、春の寒暖差を天気予報で知り、針治療に役立てています。

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2010/04/08

ぜんそくは人生の武器になる 2

 ロケットスタートから前傾姿勢のままコーナーを回る。その間の足腰の負荷は計り知れません。

 スピードスケートの清水宏保さんは4歳のときからぜんそくに苦しみました。ぜんそくを治すためにスケートを始めました。

 ウインタースポーツのシーズンは秋から冬。ぜんそくの清水さんにとってはつらい季節でもあります。乾燥と寒さは肺に大敵です。スケートリンク内の環境はそのどちらも備えています。有酸素運動の雄でもあるスピードスケートではありましたが、環境が劣悪であるためいつもぜんそくと向き合うことになったのもうなずけます。事実、大切な試合の前に発作が起こり体調不良のため棄権をしたこともあったそうです。

 清水さんは、肺腎陽虚によるぜんそくです。テレビに映る彼の顔色は、時折黒色がかり腎虚だなぁと思っていました。持病の腰痛も腎虚をあらわしています。針治療では、肺と腎を補うために尺沢穴や復溜穴に針を打ちます。肺を強め風邪をひかないように、背中の肺ゆ穴や風門穴、治喘穴などにお灸をします。そのときに応じた漢方薬を飲みます。

 ぜんそくには水泳が良いといわれます。肺の粛降作用と腎の納気作用の両方を強めることができるためです。簡単に言えば、肺気が下に下り腎がその気をしっかり受け止めることができると、呼くことも吸うこともスムーズになるのです。水泳の北島選手の肺活量が人一倍すごいというのも納得できます。

 清水さんは、2010年バンクーバーオリンピックのスピードスケート代表選考会で出場をのがしました。3月5日に引退会見。プロスケーターと後進の育成に励む由。彼の肺と心臓の戦いは終わりません。

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