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2009/12/10

山粧う(よそおう)

 晩秋の京都 清水寺まで歩きました。

 秋の観光シーズンと重なり平日にもかかわらずたいへんな人出。清水の舞台から見た山なみは、まさに山粧うという言葉が似合います。

 春 山笑う
 夏 山滴る(したたる)
 秋 山粧う(よそおう)
 冬 山眠る

 11世紀の中国の画家 郭熙の山水訓に、四季の山はこう描くべきだと書かれていたのを思い出しました。紅葉が織り成すさまは絶景です。画家の感性に共感を覚えました。

 東洋医学では、山は腎(水)、降った雨を蓄水します。山の木々は肝(木)、山からの湧き水から川が流れ(心)、肥沃な土が畑になり(脾土)、水は海(腎陽)に流れて行きます。海水が蒸発し、空に雲即ち肺(金)がうまれ雨が降ります。自然現象を五行の木火土金水に置き換えてあらわしました。

 画家の感性は視界を楽しませ、五行は自然の摂理に限りなく近づこうとしました。落ち葉を踏みしめながら山の内と外の両面を同時に考えられたことがこの日の収穫。

 清水寺に音羽の滝が流れています。蓄水された一筋の水。ひしゃくですくって飲んでみると、まるい丸い味がしました。山眠る季節がすぐそこまで来ています。

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