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2009年12月

2009/12/27

Mr.Chidren DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY

飛び散る汗、エレキギターを激しくかきならす、舞台を走り回る、時に半目の面差し、響き渡る声、立ち上がる観衆。

 12月24日独占生中継 Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPER MARKET FANTSY を見ました。日本を代表するロックバンドMrChildoren。クリスマスに47000人が東京ドームに集まりました。 

 オープニングからのボーカルの桜井和寿さんは、見る見るうちに大量の汗が噴出しての熱演でした。ブルーのライトに照らされた彼は、バックのエレキギターやドラムに負けないように大きく口を開け叫んでいました。私は以前より彼の病歴に関心をもっていました。2002年脳梗塞で半年音楽活動を休止。

 どうして公演中に脳梗塞になったのか?

 私はステージをじっくり観察しました。約2時間半の公演の前半2時間は、力が入りすぎで叫んでいる風が目立ちました。ラスト30分大量の汗からさらりとした汗に変わった頃、がらりと変化がわかりました。目を閉じて心の叫びがマイクを通る時、肩の力が抜けてなめらかな声がドーム中に響きました。観衆は、酔いしれ体を揺らします。

 彼の顔を注視すると、顔のサイド部分に力が入り血管が浮き出て危ない状態。両眉の間とその上が赤く膨張、肝心上こうになっています。この状態が長時間続くとまた梗塞が起こる恐れがあります。桜井さんの魅力は、心の叫びをこのような危うい状態にして表現していたのです。

 ラストアンコールにヒット曲 gift。 ドーム中をf/1の興奮のるつぼにしました。放送終了後、いつまでも余韻が残りました。
 

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2009/12/23

46年目の光

 アメリカ人マイク.メイは、3歳の時不慮の事故により失明。46歳の時幹細胞移植手術により片目だけ光をとりもどしました。

 ズドーン、ドッカーーーーン、白い光の洪水が目に肌に血液に神経に細胞にどっと流れ込んできた。マイクが光を得た瞬間です。光の代償として移植の拒絶反応抑制剤を飲み続けること。副作用として発ガン性が高く途中でまた見えなくなるかもしれない恐怖がありました。

 半年後、彼には人の顔の区別がどうしてもつかない、男女の差も瞬時にわからない、物を見分けるのにとても骨の折れる作業をしていることにあせりを感じました。3歳からの途中失明により40数年間の視覚の発達が止まって、脳分野の中の人や物をを見分ける能力の欠如がわかりました。その他こまごましたハンディが彼を苦しめました。

 失望のどん底で彼がした視覚へのアプローチは、男女の性別を見分ける手がかりを覚える、手入れしている眉毛とそうでない眉毛、口紅がぬってあるくちびるとそうでないくちびるの色合いの違いなどを頭にたたきこみました。あと一つの工夫は、見ることばかりに頼らず視力障害者だった頃の音の反響、風の方向、手の触感、体中で感じていたすべての感覚を駆使してみたことでした。

 視覚とほかの感覚と組み合わせることで物体を識別する。そしてその手がかりが増えてくるほどに物や人を見分けることが短時間でこなせるようになったのです。

 私が携わる按摩マッサージはりきゅうの分野では、晴眼者と視力障害者の両方が資格をもって仕事をしています。視覚に頼りすぎて五感がおろそかになることがよくあります。見えることが当たり前の私は、マイクの生い立ちと光を得た後に経験したことの喜びと苦悩の両方に興味をおぼえました。

 「私は『見る』ために手術をしたのではない。『見るとはどういうことか?』を知るために手術を受けたのです。」という彼の言葉が印象的でした。

 「46年目の光」  視力を取り戻した男の奇跡の人生  ロバート.カーソン著 NTT出版

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2009/12/16

醤(ひしお)

 薄暗い蔵(登録有形文化財)の中、カビと醤油のこもごも混じったなつかしい匂い、数十個の人の背丈を越える大きな杉樽、その中には、発酵過程のモロミが満々と満たされています。蔵の壁や梁には、飛び散ったモロミや塩分がこびりつき、腐食した層が蔵の歴史を物語っています。

 先日、小豆島の醤油工場に行きました。江戸時代から始まった醤油作りは、瀬戸内の温和な気候、瀬戸内でとれる塩、九州産の交易大豆の三拍子に恵まれ400年前から盛んに作られるようになりました。
 
 醤(ひしお)とは塩を加えて発酵させたものの総称。米や大豆と種麹(こうじ)に塩水を加えて発酵熟成されたものがモロミです。麹に含まれる酵素のうち、アミラーゼ群は、米、麦などのデンプンを分解、プロテアーゼは大豆のたんぱく質を分解しうまみのもととなります。モロミの中には発酵微生物がたくさん生きています。この日見学した杉樽は明治時代からのもので樽に棲みついている酵母菌の数たるや...。

 杉樽のモロミを長い竹棒で混ぜさせてもらいました。熟成するほどに重く密になり撹拌するのもたいへんそう。2年ねかせた後、発酵をとめるために火入れとろ過がおこなわれ醤油ができあがります。

 夕食に蔵元の醤油が出されました。匂いをかいだ後なめてみるとあの杉樽の匂いが。おなかの中に幾億もの酵母菌が下りて行くような気がしました。

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2009/12/10

山粧う(よそおう)

 晩秋の京都 清水寺まで歩きました。

 秋の観光シーズンと重なり平日にもかかわらずたいへんな人出。清水の舞台から見た山なみは、まさに山粧うという言葉が似合います。

 春 山笑う
 夏 山滴る(したたる)
 秋 山粧う(よそおう)
 冬 山眠る

 11世紀の中国の画家 郭熙の山水訓に、四季の山はこう描くべきだと書かれていたのを思い出しました。紅葉が織り成すさまは絶景です。画家の感性に共感を覚えました。

 東洋医学では、山は腎(水)、降った雨を蓄水します。山の木々は肝(木)、山からの湧き水から川が流れ(心)、肥沃な土が畑になり(脾土)、水は海(腎陽)に流れて行きます。海水が蒸発し、空に雲即ち肺(金)がうまれ雨が降ります。自然現象を五行の木火土金水に置き換えてあらわしました。

 画家の感性は視界を楽しませ、五行は自然の摂理に限りなく近づこうとしました。落ち葉を踏みしめながら山の内と外の両面を同時に考えられたことがこの日の収穫。

 清水寺に音羽の滝が流れています。蓄水された一筋の水。ひしゃくですくって飲んでみると、まるい丸い味がしました。山眠る季節がすぐそこまで来ています。

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2009/12/02

子供の暴力行為がとまらない

 「小中高の暴力5.9万件、子供の暴力がとまらない」 12月1日付けの朝日新聞朝刊の一面トップ」の見出しが目に入りました。

 その実情は、教師から注意されて突発的に扉をける、ガラスを割る。ごく普通の子が突然キレて暴力をふるう。自分の分が少ないと言われた給食の配膳係りの子供が、その容器ごとひっくりかえす。倒した相手の子の顔を足で踏みつける。いじめから集団で暴力行為に走るなどです。

 なぜささいな事で簡単にキレてしまうのでしょう?

 少子化で大事に育てられて我慢を経験したことがない。コミニュケーションの能力が足りない、感情がうまく制御できないなどの背景があると専門家は分析しています。

 キレる、怒る、癇癪を起こしやすい。東洋医学では肝の病症にはいります。甘いお菓子をたくさん食べると肩がこり怒りやすくなります。甘いものは、胃腸に水気を呼び消化が弱ります。脾が弱ると肝が高ぶるのでキレるのです。怒る、叫ぶ、筋肉が硬くなりからだがかたくなるのが特徴です。

 甘いお菓子や甘い缶ジュースは子供の周りで氾濫しています。親がおやつを与える前にコンビニで自由に買えるようになりました。

 新聞による専門家の意見に甘い食べ物による肝の異常を急いで付け加えなければと思いました。

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