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2009年6月

2009/06/27

針はなぜ効くの?

 「先生、針ってなぜ効くんですか?」

 OLのB子さんはいかにも不思議そうに尋ねました。いつも、肩こりと腰痛で針治療にこられます。

 胃腸の弱いB子さんにはこう答えました。おなかの胃腸の外側に腹筋があります。それにつながる足には太股とすね、つまり大腿四頭筋や前脛骨筋などがあります。腹筋の上には胸の大胸筋や首筋の胸鎖乳突筋などがつながっています。これを胃の経筋群といいます。また、体を動かすと気のエネルギーが発生します。この気のエネルギーの上に電をつけてみてください。電気エネルギーが発生します。

 胃腸が弱いB子さんは、胃腸に関係する胃の経筋群の動きが悪く、電気エネルギーの力が弱いわけです。胃腸の働きを整える足の三里穴は変電所です。足の三里穴に針を打つと電気エネルギーが増えて胃の経筋群すべてに行きわたります。胃腸が活発になるだけではなく、胃腸からくる肩こりや腰痛などの電気エネルギー渋滞箇所にも十分行きわたります。

 B子さんの自分にできる養生は、歩いたり軽く運動する。夜食や暴飲暴食をして胃腸に負担をかけないことです。最近は、私の言う事を聞いて夜8時までに夕食を食べるようにしているとのこと。

 「ひどい肩こりと腰痛が少なくなりました。」

 そして冒頭の「針ってなぜきくんですか?」の問いが出たのでした。

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針はなぜ効くの・・

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2009/06/20

夜の学校

 よくクーラーの効いた南海電車の車内。午後4時過ぎ。高校生がカバンの上で参考書を開ける。小学生がおしゃべりをしている。ブラインドが日差しをやわらげている。初めての講義の日。

 30数年ぶりの鍼灸学校。週に一回の非常勤講師になりました。午後6時から9時まで、90分を2コマ受け持ちます。講義内容は、「伝統医学とその臨床実技」です。

 学生はすべて鍼灸師と柔道整復師の有資格者。彼らは昼間それぞれの治療院で仕事をした後、学校にやってきます。中国の伝統医学のうち気口九道脈診を習得します。

 初めての脈診の実技では、昼間の先生から学生の顔にかわり真剣そのものです。昼間の疲れがあくびにつながることもありますが、中国の伝統医学から何かを学びとろうという向学心がひしひしと伝わってきました。「私は、32年前に鍼灸師の免許を取得したよ」というと、30歳の鍼灸揉整師A君はビックリしていました。脈診はほとんどマンツーマンで伝えるものです。彼らの一助になればなぁと思いました。

 帰りは真っ暗。夜診で遅くなるのとは違った興奮と緊張がありました。電車の車窓から夜の風景が飛んで過ぎていきました。疲れは、次の日の針治療にも及び大変でした。

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2009/06/11

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入梅

 どんよりとした曇り空。洗濯物の乾きが悪い。
 
 6月9日は入梅。除湿目的で軽くクーラーを入れました。

 ベーネ南船場治療院でも衣替え。白と水色の基調のシーツにするだけで目に心地良い雰囲気がでました。日当たりの良い窓側には、遮熱カーテンを新調。患者さんが着るパジャマも薄手の綿100パーセントの物に入れ替えです。

 梅雨の後半は、晴れの日は暑気の蒸し暑さ。雨の日はジトジトの梅雨。針治療も二種類の季節の対応をしなければなりません。だるい、重い、神経痛が痛い、お腹の調子が悪い、食欲が無いと梅雨特有の症状を訴えて患者さんが来院されます。アトピー性皮膚炎の症状も湿気のため悪化しがちです。

 体が重だるい時は部屋の除湿を、体の中の除湿に薄塩味の小豆を、弱っている胃腸に、ニンニクと生姜の隠し味を上手に使いましょう。生ものはひかえめに。

 

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2009/06/04

薫風に吹かれて

 賀茂川沿いの芝生で寝ころぶサラリーマン。ベンチに座ってお弁当を広げるOL。川に向かってサックスを吹いている男性。重いリュックを背負ってジョギングをしている人たち。賀茂川の流れをさかのぼり出町柳から北山方面ののどかな風景。

 心が疲れた時、時々京都にでかけます。

 午後から雨模様の予報を聞いて早めに京阪電車に飛び乗りました。曇り空に薄日が射す昼下がり。湿った空気が雨が近いことを感じさせます。川沿いを歩く私の顔に風が心地よく吹き渡っていきます。川面にのんびりとたたずむ鳥。時にその長いくちばしで魚をついばむ。ごうごうと川の段差から流れる水の音。風景と音、風、空気の中に体がとけ込むような爽快感。

 足をどんどん動かしていると、胃腸が動き始め肩こりが緩み、こわばった顔の表情が和みました。心地よい足の疲れはいつものストレスを遠ざけたようです。
 
 帰り道、土のようにふかふかになった心が私に戻ってきました。

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