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2008/10/29

白瑠璃碗 正倉院展

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 ほのかに光るライトに照らされて白瑠璃の碗は、1200年以上の時を超えて私の目の前に浮かびあがっていました。ササン朝ペルシャ{今のイラン}からシルクロードの終着点奈良に伝わってきたカットグラスの碗。

 日差しがめっきり弱くなった秋の一日、奈良の正倉院展に行きました。平日にもかかわらず待ち時間が出るほどの盛況振り。

 透明なうす茶色のグラスは、外側に円形カットが80こ施されており、ほのかなライトに透かされています。「きれいね」とあちこちでため息がもれ見る者すべてをうっとり夢み心地の気分にさせてくれていました。

 イランの墳墓から発掘された同系のカットグラスは乳化して透明度ゼロ。いかに正倉院の高床式の宝庫の居心地がよかったかがうかがえます。湿気の多い日本、聖武天皇と光明皇后ゆかりの品々は大切に保管されています。毎年、一年でもっとも湿気が少ないこの時期、二十四節気の燥季にあたります、に点検を兼ねて展覧会が開催されているのも納得できます。

 遠くペルシャの国からラクダにゆられてまたは船に乗って、人から人へ伝えられ、時を超えて今、目の前にある不思議な縁を胸にしまって奈良の地を後にしました。

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