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2008/10/04

何もない 沖縄 勝連城

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 何もない。石積みの城壁に吹きわたる風。青い海、青い空。

 勝連城は沖縄中部、うるま市にあります。2000年琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産に登録されました。13-14世紀頃東アジアを中心に海外貿易を盛んに行って栄えました。最後の城主阿麻和利 あまわり は、琉球統一を図るもクーデター失敗。1458年に琉球王府に滅ぼされました。

 石の城壁に仕切られた最上階の一の郭に上ってみました。標高100m、中城湾、与勝半島が見晴らせます。かつての城主もまた、荘厳な楼閣上から私と同じ風景をみていたことでしょう。国のこと、一族のこと、愛する人のこと、自分に従う民のこと、作物の実り、天候などを考えながら。城に仕える多くの人たちのざわめき、彼らの大きなエネルギーをよりどころとしながら、琉球統一に向けて思いをめぐらせていたのでしょうか。軍馬のいななき、女子供の悲鳴、敗戦の将の末路哀れ。

 何もない。空が晴れ渡っているときは、海の青さがそれに呼応し往時の賑わいがしのばれます。吹く風はたちまちのうちに幻影をかき消します。熱い思いも苦悩もそして大切な命さえもの地上から消え去っていきました。

 大阪から来て、何もない思いはとても新鮮でした。心が重くなったら、勝連城での吹きわたる風を頭にイメージしょうと思いました。
 

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