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2008年9月

2008/09/29

スロースロースロー

 
 カラカラカラ 貝風鈴が揺れる。日長にハンモックに寝そべる。遅い夏休み。沖縄。

 那覇から高速バスに乗り一時間半。名護湾に面した小さな手作りペンションにたどり着きました。トタンの屋根。潮風で腐食した手すり。太い木のベットは動くたびにギシギシきしみます。クーラーなし。暑い。年代物の扇風機と裸電球。網戸が無いということは虫や蚊が入り放題か??

 夜の心配は後まわしにして、ハンモックに疲れた身体をまかせました。目と鼻の先に広がる海。太陽の位置で時間を予測。夕方蚊に数カ所刺されてハンモック退散。ここで長袖長ズボンを着用。宿のスタッフも泊まりの若いお兄さんたちも虫や蚊など意に介さないふう。皆半袖半ズボン。海風に吹かれて暑さがしのぎやすい。刻一刻と変わる夕暮れの海。日没まで海水浴。

 夕食後、海辺の散策。なぜか自動販売機の蛍光灯が不自然にまぶしい。宿の裸電球がなつかしい気がしました。皆が集まるゆんたくの場では名古屋から来た若いお兄さん二人、宿のお兄さんそして私でいろいろな話をしました。「ストレスを抱えた都会の人たちに針治療をしています。」と自己紹介する自分が場違いのような気がしました。

 大阪では治療室にいると一日が早くすぎていきます。濃縮された時間の中で心と身体がバランスを崩しやすくなります。ストレスはこうして生まれていくのかもしれません。名護の一日はスローライフ。何も無くてたくさん何かを気ずかされました。

 深夜、海水浴とシャワーと海風でとても快適。クーラー無しの夜、寝れそう。蚊?気にしない。


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2008/09/17

大人になるために

 「朝練行かれへん」と悲痛な言葉に起こされました。

 次女は中学2年、目覚まし時計が鳴らなかったので、午前7時の陸上部の朝練に間に合わないとあわてています。今から行っても遅刻。遅れると顧問の先生が「やる気があるのか」と怒られるらしいのです。この一週間あることで先生と行き違いがあり、その関係が修復しかかっている矢先でした。

 「今日学校休む」と青ざめた顔で話す娘。目覚ましが鳴らなかったこと、朝練に備えて夜早く寝たのに寝過ごしたこと、顧問の期待に応えられないこと、言い訳はしたくないなどが「休む」の一言にこめられているようでした。いつもの運動場を走りまわっている元気娘の姿はそこにはありません。

 中学や高校は大人になって社会に出る前の準備練習。大人である顧問とどうつき合うか?友達づくり、団体生活の過ごし方など避けて通れないことが多いものです。連日のストレスで、顔に吹き出物が出来ていることにこの時初めて気がつきました。私は仕事が忙しくゆっくり話を聞いてあげられていなかったことを猛反省。また干渉しすぎるのも嫌がる年頃。助けを求めている今、ゆったり受け止めてあげようと思いました。

 落ち着きを取り戻した後、学校は後れて登校する、クラブには出たいと言い出したので言うとおりさせました。これが一人暮らしで会社の無断欠勤になることもあり得るなら、何度でも今のうちに色々な経験をして欲しいと思いました。いつも体を動かしている体育会系でも体調を崩させるストレス、侮れません。

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2008/09/10

絵の具屋 佐伯祐三展

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 顔を絵のガラス面からゆっくり離し、一歩二歩三歩と後ろへ下がる。真っ直ぐとはお世辞にも言えないグニャリとまがった窓やドアの輪郭が、四歩目でピタリと焦点が合う。同時に 絵の具屋のよく磨かれた飴色の店先の全貌が浮かび上がる。

 夏の暑さが残る午後。佐伯祐三展を見に行きました。連日の診療の疲れで気分転換になればとの思いからでした。

 佐伯祐三は大阪出身。パリで30歳で夭折した天才画家として知られています。

 「絵の具屋」が描かれた1925年はすでにパリで名声を博していた頃。しかし、自分独自の画風を生み出すべく試行錯誤の時期と重なっていた時期でもあります。恐らく、この絵の題材となった絵の具屋には幾度となく足を運んだことでしょう。店のガラス窓から絵の具が陳列されているのが見えます。重厚な飴色の玄関扉を開くときっと油絵の具のにおいがするのでしょう。店先は何度も人の手で磨きあげられ、淡い光の中で古きよきパリの風景にとけ込んでいました。

 私のお気に入りの一枚はその後の彼の代表作「カフェ・タバ」「街角の広告」「広告貼り」「広告塔」「裏町の広告」という流れの通過点となりました。

 「絵の具屋」を描いて三年後、新展開を求めて再渡仏したものの病に倒れて亡くなります。人生30年はあまりにも短く、残された絵の一枚一枚の中に彼のパリへの思いが見えるようでした。


 帰り道、頭の中は古きよきパリの風景でいっぱい。少し、足が軽くなりました。
 

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2008/09/03

長夏

 残暑にうんざりしているうちに曇り、雨、曇り、の毎日。ちょうど8月23日から季節が変わりました。

 暑中お見舞い状を出す時期を暑気または暑季。そして次に来るのが湿季です。またの名を長夏といいます。

 低気圧や前線の影響で雨や曇りの日が多いのが特徴で夏に冷たい物をとりすぎたりクーラー漬けなどの不摂生をしていた人は夏バテを起こします。体の中の夏のなごりの水気が取れず、外からは曇りや雨の湿気に挟まれて体は重だるい、食欲がない、眠い、横になりたい、疲れやすい、やるきが出ない、水気の物ばかり食べたい等の症状が出ます。風邪を引いて寝込むこともあるかもしれません。

 長夏の間は胃腸を休め睡眠をよくとりましょう。胃腸の湿気を乾かすために干し棗を食べるのも効果があります。もちろん、にんにくと生姜の組み合わせも梅雨と同じく効果的です。

 本格的な秋の到来まで1ヵ月以上あります。夏の後始末をして気持ちよく秋を迎えましょう。

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