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2008/07/25

ロミオとジュリエット

 初めの一歩は恐る恐る、二歩目ははっきりジュリエットの立つバルコニーに向き。三歩目は、力強く確かな足取りで駆け出す。ロミオの初めの一歩は名シーンの予感をさせてくれました。

 去る6月26日、地主薫バレエ団創立20周年記念公演「ロミオとジュリエット」全幕を観に行きました。

 中世ルネサンス期のイタリア、若いロミオとジュリエットの恋はバルコニーでのパ・パ・ドゥで激しく燃え上がります。前半の山場、舞台の雰囲気を一変させた初めの一歩に思いを馳せました。

 昨年、彼ロミオは左足を痛めて私の治療院に来られました。22歳の若いきさくな好青年。すらっとした手足に荒削りの筋肉が追いつかない風でした。今、目の前でジュリエットを抱いて踊っているロミオは体の線がきれいで筋肉が洗練され、しなやかさや力強さが加わっていました。あれからどれだけ練習して上背に見合う筋力を作っていったことでしょう。肉体を強靱にするだけではなく、動きの中で感情移入できるところまで高めることができた彼の初めの一歩でもありました。

 そんなロミオにジュリエットは一途に飛び込んでいきました。小柄ながらも手の先足の先までゆきとどいた繊細な演技はさすがボストンバレエ団です。足腰の強さは誰よりもしなやかで強靱。ジュリエットの魅力はロミオの鍛えられた肉体に支えられ、しとやかに、たおやかに、狂おしく、そして深い悲しみの中でも発揮されていました。

 後半の山場、キャピレット家の墓所。仮死状態のジュリエットを抱いて踊るロミオ。愛する人を失った悲しみの踊りは涙を誘います。ロミオの後を追うジュリエットの短剣は二人の儚い恋を引き裂きました。
 
 若さはいつの時代でも大きな困難に立ち向かう力を持っています。ルネッサンス期のロミオとジュリエットは悲劇に終わりましたが、平成の時代の多くの若い恋人達に感動と教訓をなげかけたことでしょう。関西フィルハーモニー管弦楽団の生演奏は居ながらにして心地よく、ロミオ達の演技を遺憾なく盛り上げていました。

 いつもながら、地主バレエ団は、登場する全ての人が一人一人、語らい、笑い、驚き、怒り、恐れ、泣くといった感情豊かな表現をしているのに感心させられます。20周年記念公演は、若いロミオの大きな成長を実感した舞台でした。

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