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2008年5月

2008/05/30

哲学の道

 京都東山の南禅寺から銀閣寺方面へ出かけました。

 前夜は遅い夜診で帰宅が10時を過ぎていました。目や体が疲れているのに何かに駆られるように電車に飛び乗りました。

 新緑の南禅寺は修学旅行生や外国の旅行客で思いの外賑わいです。琵琶湖の疎水の流れに沿って哲学の道が続いています。桜並木は小さなサクランボの実がなり初夏の日差しを遮ってくれていました。見渡せば木々の新芽が伸び葉の一枚一枚が燃えるように光って見えました。ほーほけきょ、ほーほけきょ。鴬の鳴き声が耳に心地いい。重たかった体は耳から体全体に軽やかな風が吹き抜けていくようでした。かぁかぁかぁはカラス。それ以外の鳴き声はわからないのが残念。疎水の川面に親ガモと小ガモが6匹。ゆるやかな流れの中でつかず離れずそれぞれが流れに身を任て泳いでいるように見えました。カモの家族の中をこっそり覗いたようでちょっとほほえましかったです。

 だるかった足腰もお昼を過ぎる頃には普段の調子に戻り元気になりました。あのまま疲れたまま家でごろごろしていたらこの心地よさはわからなかったと思います。ストレスや体の疲れの取り方は人それぞれです。休みの半日は自分にご褒美をあげるのも悪くありません。昼食は、道ばたの小さなレストラン。京のおばんざいランチ。塩気のほとんど効いていないおばんざいは疲れていた胃腸を優しく癒してくれました。

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2008/05/25

新人講座 参加者募集

本講座では、即臨床で役立つ技術を中心に習得いただけます。
興味のある方は下記講座概要をご参照ください。

■対象者  鍼灸学校生・鍼灸師

■本講座はこのような方を応援します
・治療技術の向上をお考えの方
・卒業後、臨床で治療に自信を持ちたい方
・脉診による経の導き方を学びたい方
・患部に直接打たずに遠隔操作する配穴を学びたい方
・中国古流の伝承医学を学びたい方
  
■講義内容
・気口九道脉診を使った痛みの治療
・奇経八脉を使った治療
・経絡・経穴の導き出し方
・治療中、術者に負担が少ない動作と姿勢(評判です)
・四診法による診察
・治療の基礎的な組み立て

■受講メリット
・年度末までには気口九道脉診による治療技術を身につけていただくのを目標とします。
・受講者の修得状況によっては傷寒論にもとづく簡単な風邪の鍼灸治療も取り上げます。
・講義中の質問などはメールにてフォローします。

■講師 鹿島洋志
■日時 第1回 5月25日(日) 
■場所 西成区民センター 会議室2-2
■時間 10時~12時30分
■受講料 3000円

※同日、午後から『鍼灸大成の特効穴治療』『中医弁証学と実技』(経験者向け)
の講座があります。受講者の特典として1000円追加の4000円で午前午後通して受講できます。 

受講者募集中です

【お申込】   http://form1.fc2.com/form/?id=303358

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2008/05/23

小さな伝承

 先日、次女が「部活の時に腰痛の友達に腰を押してあげた。何回も続けて押してあげると治るのよ。」と得意そうに言いました。
 
 中学2年の彼女は陸上部です。どんな押し方をしているか試しに押してもらいました。正確に環跳穴に指を当ています。ぐいぐいと押した後大腿外側を手刀打法で緩めるという治し方でした。
 
 5歳年上の長男も同じ中学の陸上部でした。ある時とてもひどい腰痛になり鍼と手技で治したことがあります。長男はその腰痛を治す手技をハードルで腰を痛めた同僚にしてあげました。5年後、次女の手からその手技が出てきた時には言葉では言い尽くせない感動がありました。中学生のおぼつかない手指でお互いの痛い腰や疲れた足のケアーをしている姿が目に浮かびました。柔らかい頭と若くて治りやすい体、そして一日でも早く治りたい気持ちが環跳穴を押すだけでも速効があるのでしょう。先輩が教えてくれたことを、よく痛みが取れるので1年生の後輩にも教えているといいます。

 小さな伝承は5年後10年後と受け継がれていくことでしょう。彼彼女達が高校大学と進学していく中でまた良い習慣として輪が広がるのを想像すると楽しいものがあります。次女に環跳穴の正しい拿法と足の打法、左右どちらを先に押すかをもう一度詳しく教えました。

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2008/05/16

たすけ鍼

 「たすけ鍼」 山本一力著 朝日新聞社刊を読みました。時は江戸、ツボ師の異名を取る鍼灸師染谷先生のお話です。

 染谷先生は齢い60歳。鍼一本、艾一握りで病を治します。深川一帯では名が知られている彼の治療院には一日に40人以上患者が来院します。しじみ売りの六兵衛の膝痛を治したり、十数人の食中毒の患者を足の裏内庭のツボに灸をすえて治していました。今は無くなってしまった江戸庶民の暮らしぶりが生き生きと描かれています。当時は西洋医学は入って来ておらず、病人は東洋医学に頼るしかありません。当時の鍼灸や漢方薬がどのように庶民の中に受け入れられていたのか想像するのが楽しくなる内容です。
 藤枝梅安先生の必殺仕掛け人の暗いイメージは全く無く人助けの鍼。溺れかけた深川米問屋の主 野島屋仁左右衛門の命を助けた縁で、天候不良による米不足解消に一役買いました。
 
 江戸の何気ない暮らしとその風景、現代の何気ないくらしとその風景。染谷先生の治療室とベーネ南船場治療院。当時と現在が重なりあい私も染谷先生のそばについて治療している気分でした。現在は西洋医学が国第一の医学に取って代わってしまったので庶民の認識も西洋医学一人勝ちの感があります。江戸時代と比べて寿命が飛躍的に伸び人を取り巻く環境も変化しました。時には染谷先生のゆったりした鍼治療を受けてみるのも面白いかもしれませんよ。

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2008/05/09

腰砕け

 腰に違和感を感じたのは天気の良い昼下がりのことでした。なんとなく痛いだけだったのが仕事が終わる頃、腰に力が入らなくなりました。
 
 いわゆるぎっくり腰は魔女の一撃と言われて痛みのため身動きがとれません。体を左右に動かすのが苦痛です。今回の場合は違いました。前屈みになり腰を伸ばせません。立ち上がる際太股に力が入らないため動けません。太股には胃の経筋が走っています。力が入らないということは胃が動いていない、蠕動運動が弱っているということです。この一週間のスケジュールを思い返してみました。疲労ぎみの上胃腸の調子がもう一つよくありませんでした。腰砕けは胃腸の弱りからくる腰痛です。湧泉という足の裏のつぼに鍼を打ちがまんの一時間。胃に活力が出て太股に力が入るのを待ちました。餅は餅屋で毎日続けました。腰に力の入らない時は、椅子や壁に伝い歩き、電車の座席では構えて立ち上がりそろりそろり。痛みも何もない毎日がどんなに素晴らしいことなのか実感。

 苦痛は人を後ろ向きにします。お天気が良くても心は晴れず鬱々とします。それが、徐々に腰に力が入るようになってくると顔に精気がもどり食欲が出て仕事に集中できるようになりました。自分の腰痛を治せないようではとがんばりましたが、久しぶりの腰痛で気づいたことがあります。鍼灸治療により苦痛が少しでもなくなってくると生きる力が回り出すということ。気持ちも前向きになります。私はその手伝いをしているのです。すごいことです。腰は砕けましたが忘れていた大切なことを思い出しました。

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2008/05/02

真夜中のニュース

  真夜中のニュースを見ました。アナウンサーがニュースを読み上げています。内容は前日にあった事の繰り返しでした。画面の男性のアナウンサーの黄色い顔に釘付けになりました。深夜でもあり一日の疲れもあったのでしょうか?化粧を塗っても隠せないくらい違和感のある黄色い顔色でした。昼間のアナウンサーにはない疲労感がにじみ出ていて注視。彼は、この番組が終わってから遅い夕食をたべるのでしょう。お腹がすきすぎておかしくなっているところにビールで流し込むのでしょうか。就寝は3時か4時。起床はゆっくり10時を過ぎることでしょう。寝覚めはいつも悪く体が重くて起きずらいと思います。黄色は湿熱をあらわし肝臓に負担がかかっている状態です。華やかそうにみえるアナウンサーの過酷な一面を見る思いがします。
 
 女性のアナウンサーのニュースを読む声はとても聞き苦しく一日の疲れが声にでていました。顔色が黒色で顔の筋肉が微妙に引きつってバランスがくずれています。寝不足と声がれの肺腎の虚でした。早朝のさわやかな声、昼間のはつらつとした声、夕方のよどみのない声、そして真夜中のたどたどしく抑揚のない響きは、良いに付け悪いに付け全て体調の現れです。視聴者の少ない真夜中といえどもプロらしく振る舞ってほしかったです。そのためには、夜8時までの夕食が鍵になります。美しい声を出すためにどんなに忙しくても早めの夕食をとる勇気と知恵をもって欲しいと思いました。

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