« 体の中の風景 | トップページ | 春のツボ »

2008/03/28

紫禁城

 紫禁城の甍はあかね色に燃えていました。

 倉敷の大原美術館に行ってきました。紫禁城 梅原龍三郎作 油絵 1940年。うっそうとした緑の木立の中の紫禁城は明らかに燃えていました。日中戦争突入後の北京は、異様な熱気が漂っていたのでしょうか?
 
 紫禁城は明朝の永楽帝より清朝末までの皇帝の住まいでした。宣統帝 溥儀もこの時はいません。主なき宮殿
は、人の往来も少なくひっそり静まりかえっています。広大な建物だけが往時をしのぶことができます。

 しかし、城外は戦争のまっただ中。貧しい民衆の悲鳴が聞こえてきそうです。紫禁城は、大国を揺るがす戦の中にあり静かに怒りの炎を燃やし続けていたのかもしれません。1940年に描かれた一枚の絵は68年後に私と出会いました。梅原龍三郎の激しい胸の内を見たような気がしました。

|

« 体の中の風景 | トップページ | 春のツボ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 紫禁城:

« 体の中の風景 | トップページ | 春のツボ »