« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月

2008/03/28

紫禁城

 紫禁城の甍はあかね色に燃えていました。

 倉敷の大原美術館に行ってきました。紫禁城 梅原龍三郎作 油絵 1940年。うっそうとした緑の木立の中の紫禁城は明らかに燃えていました。日中戦争突入後の北京は、異様な熱気が漂っていたのでしょうか?
 
 紫禁城は明朝の永楽帝より清朝末までの皇帝の住まいでした。宣統帝 溥儀もこの時はいません。主なき宮殿
は、人の往来も少なくひっそり静まりかえっています。広大な建物だけが往時をしのぶことができます。

 しかし、城外は戦争のまっただ中。貧しい民衆の悲鳴が聞こえてきそうです。紫禁城は、大国を揺るがす戦の中にあり静かに怒りの炎を燃やし続けていたのかもしれません。1940年に描かれた一枚の絵は68年後に私と出会いました。梅原龍三郎の激しい胸の内を見たような気がしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/03/21

体の中の風景

   体の中の風景

春の光はまぶしく心が躍りますね。凍っていた川の水が溶けはじめ夏に向かって水量が増えていきます。大地は、凍土から温度が上がるにつれて水と土が混じりあい発酵が始まります。眠っていた木々は新しい芽を出し始めます。

 川と水は人の体にたとえると血管と血液です。冬の間抹消血管は凍りつき手足が冷たいと感じていた人も多いと思います。これからはどんどん血量が増え温かくなっていきます。
 
 大地は胃腸です。温かくなるにつれ消化吸収が活発になり、活動しやすい体制を作ります。体の中の風景は、冬に比べると格段の差で動き出しています。

 体の外ではどうでしょう。春は肝の働きがピークを迎えています。体の内なる春の営みよりも外なる環境がオーバーワークになると調子を崩します。いらいら、めまい、ひきつり、消化不良、食欲不振、不眠、生理痛、などです。

 疲れが溜まった時体の中の声に耳を傾けてみてください。手足は温かいですか?おなかは動いていますか?体は伸びやかですか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/03/14

花散る里

花散る里

 京都 細見美術館「源氏絵と雅の系譜」展を見に行きました。折しも源氏物語千年紀にあたり、早春の京都はいつも以上の賑わいがありました。

 展覧会では、色紙帖、屏風、扇画面、工芸品などから源氏物語の雅の世界がかいま見られ、千年前にタイムトリップしたような気分です。人間国宝で染色作家の志村ふくみさんの紬織り「花散る里」は清楚で温かいイメージで目に入ってきました。寒がりの私の春の装いに似合うかな?と思いました。

  橘の香りをなつかしみほととぎす 花散る里をたずねてぞ訪ふ

 源氏物語11帖でのこの歌の季節は一足飛びの夏。けれども着物の色は明るいベージュと淡いピンクが基調。所々水色、裾に淡いチャコールグレーを配しています。寒さの残った私の体に心地よいオーラが伝わって来るようで作品の前でしばらくうっとりたたずんでいました。千年の昔、恋の悩み多き光源氏は、疲れた心を癒そうと花散る里を訪ねたのでしょう。はからずも、千年後のこの日、紬織りの中で花散る里に出会いました。仕事に疲れ乾いた心を引きずって京都に来た私です。彼女の温かい人柄に触れた気がしました。

 帰りの電車の中では、豊かになった心を抱いて少し眠りました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/03/07

やさしい生理の話 血虚

「お母さん、レバー作って」、中学一年の娘が珍しくおかずのリクエストをしてきました。聞くところによると顧問の女の先生が、「女の子は生理があるからレバーを食べなさい」と言われたそうです。
 
 娘は陸上部。生理中も関係なく100メートルダッシュを何本も繰り返しています。体のだるさなどがあるのでしょうか?先生のレバーの話を思い出したようです。

 生理の期間は約一週間。若い人は出血量も多く貧血状態。東洋医学ではこれを血虚といいます。何となくだるい、気力がでない、目の焦点が合わない、眼精疲労がきつい、顔色が悪い、唇の色がない、めまい、こむら返りが起こりやすいなどがみられます。レバーを食べる時期は、生理が終わってからが効果的です。漢方では四物湯、龍眼肉、市販では、プルーン、ブルーベリー、ホーレン草の類です。鉄鍋を普段使うのもおススメです。

 月一度の生理があることで女性は女性らしさを保つことができます。めんどくさいという向きもありますが、無くなると何か忘れ物をしたようで落ち着きません。スケジュールを決めるにも気になる生理。生理中でも生理でない時にもすこやかに過ごしたいものです。血虚の補給が次の生理に繋がっていきます。

 娘に「血になるもと」といって龍眼肉を渡しました。一言「まずい、レバーがいい」という言葉が返ってきました。

 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »