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2008/02/28

どこの鶏?

どこの鶏?

  「これはどこの鶏?」鶏肉を一口かんだ瞬間ジュワーとした濃厚な味が口の中に広がりました。鶏鍋をした時のことです。
 
 それは平飼いの紀州鶏でした。広い鶏舎の中、太陽をたくさん浴びて100日以上飼育されたものです。遺伝子組み換えをしていない飼料を適度に食べよく歩き回っているので、肉に歯ごたえがあります。「どこの鶏?」と聞くぐらいインパクトが強い味でした。

 スーパーで売られているものはどうしても水っぽく味がありません。その違いはなんでしょうか?市販鶏の多くはブロイラーと呼ばれています。卵からかえって2ヶ月で出荷されます。約60日の間に大きくなるよう濃厚な飼料を与えられ、病気を防ぐために大量の抗生物質を投与されています。鶏舎は薄暗く、狭いオリの中に何羽も押し込まれています。ゆっくり歩くこともできずストレスと肥満で60日になる頃には小さな足で立つことも出来ないものも多いと聞きます。


 味の差が何であるか簡単に想像がつくと思います。値段の差は多少あるものの、鶏本来のおいしさ、薬効としての体を温める力を同時に手に入れたい人は前者がおススメです。

 平飼い鶏の骨を砕くと骨の髄が密。ブロイラーの方は粗。いささか骨粗鬆症ぎみで容易に砕けます。こくのあるチキンだしをとろうとすると平飼い鶏に軍配が上がります。鶏の事情は人間社会のある一面を見るようで興味深く、人間の操作によってできあがるものが全く違うことにも驚いています。

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