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2007/06/11

やさしい肩コリの話

肩こりの人集まれ~! と号令をかけると、10人のうち どのくらいの人が集まるでしょうか?
それがとてもつらくて日常生活にさしつかえるとなると見過ごす訳にはいきません。

肩こりは鍼灸治療では得意分野の一つです。 
その理由を正しく知って、上手に治療を受けると、仕事の効率もよくなり、すこやかな毎日を送ることができるようになります。

東洋医学で肩こりは肩の周囲に気滞(気が滞ること)があると捉えます。
西洋医学には僧帽筋の新陳代謝不良による過緊張です。

原因は大まかに、胃腸・目・風邪・生理・その他の5つにわけることができます。

① 胃腸による肩こりは、胃腸の働きが悪くて起こります。
炭水化物(米・パン・パスタ・うどん・お菓子...etc)の摂りすぎは肩に気滞ができやすくなります。
胃がもたれる、眠い、だるい、という症状は胃腸の働きが弱っている証拠です。
夜食する人(夜8時以降に食事をとること)は特に左肩がこります。

食べ物の種類、食事の時間、食事の量を考え、軽い運動、胃伸ばし体操(胃腸の経筋を伸ばす体操)をすると良いです。

② 目による肩こりは、眼精疲労から来ます。目の酷使により、肩~目にかけて血が不足するために起こります。蒸しタオルで目を温めたり、膝の屈曲をして上下のバランスをとります。ブルーベリー、龍眼肉で補血するのもいいと思います。

③ 風邪による肩こりは項頸部がこるのが特徴で、頭痛、寒気、などを伴います。 
朝風呂、朝シャワー、夜でもシャワーだけの生活をしている人は風邪をひきやすく、このタイプになります。
乾布摩擦、背中を温める、シャワーをひかえることで解消しやすくなります。

④ 生理前の肩こりは、気滞に瘀血が加わり起こります。
生理前後の食事や生活を見直す必要があります。

⑤ その他、高血圧、便秘、歯痛からも肩がこりますが、それぞれの治療が必要です。

肩こりで来院された人は、まず、どのタイプかを一緒に考えます。
実際には原因が一つだけでなく、二つ、時には三つと重なっていることも多く、肩が山の様に盛り上がってとても苦しそうです。

あんま、マッサージ、指圧などで肩を揉むと、新しい血液が一時的に回って楽になります。
しかし、本来が①②③④⑤のような原因があって肩に気滞があり、新陳代謝する元気がないのです。
時間が経つとまた凝ってくるという繰り返しです。
何度も肩ばかり揉んだりしている人は、揉みすぎて、揉みダコができています。
これは気滞がよけいひどくなって肩こりがとても深刻になります。
(揉みダコはペンダコと同じで、ペンをもたなくなると、つまり肩を揉まなくなると、やわらかい指に、つまり肩に戻ることでお分かりでしょう。)

ベーネ治療院では揉みダコを避けるために直接、肩に鍼やマッサージすることはありません。
たとえば、①の胃腸が原因なら、胃腸を整えることにより気滞がとれ肩に新しい血液が回り出すでしょう。
山の様にカチカチだった肩が、ふんわり柔らかくなるのを実感することができます。

肩こりの人は本来、運動不足の人が多く、ヨガ・エアロビクス・水泳・ウォーキング・軽い運動をしながら、鍼治療をおすすめします。

肩こりよ、さようなら、といきたいものですね。

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