2012/05/23

過労

 50代のOさんが、肘が痛いと初診で来られました。1ヶ月前より肘が痛くてゴルフをやすんでいるとのこと。両肩関節の奥も痛くて不快。

 よくよく話を聞いてみると、会社経営で超多忙、ゴルフの年間計画80回、海外出張などで休む暇がないそうです。不眠。

 Oさんも動きすぎの過労状態、完全なスタミナ不足(腎精不足)でした。180センチ80キロの長身で恵まれた体躯にもかかわらず、力のない細渋脈。

 長身を活かしての学生時代はバスケットの選手。スタミナには自信があり、それを湯水のように使いはたしてしまったのでしょう。10年以上続く不眠が彼の猛烈な仕事ぶりをあらわしています。

 針治療は、まずOさんのスタミナ不足を補うこと、それから、肘痛、肩痛をとるようにしました。Oさんには、過労を自重しないと肘、肩の痛みは再現することを伝えました。

 ベーネ治療院は大阪市中央区南船場に位置し、土地柄、会社関係のOLやサラリーマンがよく来られます。出張、残業、休日出勤とよく働く人々が、なんとか会社を休まないようにと、体調ととのえを兼ねて針を受けに来られます。多くの人がこのスタミナ不足になり体調を崩しています。これは疲労ではなく過労ですよと言ってあげることが大切と考えています。

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2012/05/13

ゴールデンウィークが終わって

 ゴールデンウィークが終わって、「体がしんどい」と会社役員のOさんが来院しました。

 Oさんは、9日間の休み中4回ゴルフに行ったそうです。通常は週一ペース。仕事の付き合いのため断れず最後の5月5日はできれば断りたかったといいます。

 体中がだるくてしんどいというOさんの脈は、沈細渋で力がありません。「Oさん、疲れすぎて夜寝れないでしょう?」

 「あれだけ歩き回ったのに寝れなくて困っています」

 「動きすぎて寝るスタミナまで無くしてしまったのです。体によいゴルフも過ぎてしまうと、だるい、しんどい、やる気がでない、眠れないという症状が出てきます。一時的に過労状態になってしまったのですよ。放っておくと、ぎっくり腰か、腰砕けの腰痛がでるところでした」

 Oさんの針治療は、三陰交で血を補い、照海で滋陰、三里で気血補、陰谷で腎水を足し、最後に腎虚の復溜を補。

 枯れたスタミナを元に戻すためにはたくさんの手順を踏まなくてはなりません。灰をかぶったような黒い顔がピンク色に変わり、顔の表情が豊かになり、腹の底からでる太い声が聞けました。

 「また来ます」というOさんに、会釈を返す時が、一番うれしい時です。

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2012/05/07

ふつうがいい

 先回、失明されているご主人を介護しているKさんのことを書きました。今週またKさんが針治療に来られました。

 今度は私が話をしました。家で、一年前に脳出血で倒れ失語症と半身不随になったの主人を介護していることを。失明してもおたがいに話ができるKさんがいいのか、目が見えるが話ができない私の主人の状況がいいのかを、二人で小さな声でしゃべりました。

 出た結論は、どちらも良くないと。

 ふつうがいい。見えてふつう、しゃべれてふつう。動けてふつう。ふつうは当たり前で、ふつうでなくなった時にそのありがたさが痛いほどわかります。

 時が思いを解決してくれるでしょうか?

 

 

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2012/04/29

つづける意味

 「先日、気管支炎でせきが止まらなくて2-3日寝ていました。」

 Kさんは上品な年配の奥様です。一年以上毎週欠かさず針治療を受けに来られています。最近は、テニスをして膝が痛いと言われていました。いくつになってもスポーツを楽しんでいるKさんのために、針治療ととともに膝のテーピングを教えていました。

 「主婦が3日ほど寝込んだら、ご主人のご飯たいへんでしたでしょう?ご主人が何か作ってくれましたか?」

 「主人は、糖尿がすすみ目が見えません。なんとか私がご飯をつくりました。」

 初めて聞くKさんの家の話。介護に明け暮れる毎日。テニスは週一回2時間、唯一外に出て自由に過ごすことができる時間でした。膝の痛みがあっても練習に参加したいほんとうの意味は、ここにありました。そして、いつもKさんの体を見ていだいていた疑問が解けました。ひどいお血と気滞。これがなかなかとれにくかったのです。

 「思わないところで家の話をしてしまいました。毎週針治療に通っているおかげで病気をせずに介護を続けることができています。」と言っていただきました。一年以上も毎週お会いしていてその真意も知らずに治療していたことに自ら恥ました。

 Kさんはふだん気管支炎の気はなく、その週は、黄砂が中国から大量にやってきた時であったことを付け加えておきます。


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つづける意味

 「先日、気管支炎でせきが止まらなくて2-3日寝ていました。」

 Kさんは上品な年配の奥様です。一年以上毎週欠かさず針治療を受けに来られています。最近は、テニスをして膝が痛いと言われていました。いくつになってもスポーツを楽しんでいるKさんのために、針治療ととともに膝のテーピングを教えていました。

 「主婦が3日ほど寝込んだら、ご主人のご飯たいへんでしたでしょう?ご主人が何か作ってくれましたか?」

 「主人は、糖尿がすすみ目が見えません。なんとか私がご飯をつくりました。」

 初めて聞くKさんの家の話。介護に明け暮れる毎日。テニスは週一回2時間、唯一外に出て自由に過ごすことができる時間でした。膝の痛みがあっても練習に参加したいほんとうの意味は、ここにありました。そして、いつもKさんの体を見ていだいていた疑問が解けました。ひどいお血と気滞。これがなかなかとれにくかったのです。

 「思わないところで家の話をしてしまいました。毎週針治療に通っているおかげで病気をせずに介護を続けることができています。」と言っていただきました。一年以上も毎週お会いしていてその真意も知らずに治療していたことに自ら恥ました。

 Kさんはふだん気管支炎の気はなく、その週は、黄砂が中国から大量にやってきた時であったことを付け加えておきます。


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2012/04/23

火の季節

 やっとコートをクリーニングに出すことができました。葉桜になって花冷えもなくなり春本番です。

 4月20日の穀雨を境に、風の季節から火の季節に変わりました。昼間の気温は、大阪でも20度をこえる日が増えて、その日差しに暖かさとまぶしさ、一歩進んで肌が焼ける感じがしてきました。火の季節の到来です。

 日照(火力)がきつくなると、日焼けが気になりますね。日焼け止めクリームを塗ることも対策の一つです。火の季節は肌対策だけにとどまりません。からだの水分が枯れる、いらいら、のどの渇き、不眠、寝汗、胸の辺りが重苦しく鬱々するなどの症状がでます。

 火力の弊害を受けやすい人は、水分補給、生野菜、根菜類、ゼリーなどでからだの内側からひんやりさせます。

 針治療では、おなかの燃えるもの(火力の助けになるもの)を取り除く、体を夜の状態にして水分をたす、雲を作って日陰をつくりからだを涼しくさせるような穴に針をうちます。
 
 火力がもともと少ない人は、水はけが悪く体がだる重く、のどはあまり渇きません。小豆や発酵食品をよくとり消化吸収を助け水はけをよくします。

 待ちに待った春が憂鬱な春にならないよう、すこやかに過ごしたいものですね。

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2012/04/16

進路

 新学期、高3になった次女の三者懇談に行ってきました。

 進学か就職か?専門学校に行くか就職するか微妙な路線に揺れています。昨年の東日本大震災の影響で高卒の採用は狭き門とのこと。専門学校も自分が何をしたいか?を良く考ええらばないといけないと担任から言われました。

 私は、40年前の自分のことを思い出しました。大学と鍼灸専門学校のWスクール。鍼灸専門学校は当時は流行らず地味な学校でした。ちょうど日中国交正常化により少しずつ周知されてきたところです。入学当初は古臭い鍼灸なるものの意味がまったく理解できずにいました。鍼灸師の免許取得以来、年を経るごとにその魅力にはまって現在に至ります。

 高校の時点で何になりたいか?がわかって進路を決められる人は幸せです。漠然としてそれを見つけに大学や専門学校に行く人も多いと思います。

 自分の娘の心のうちはわかりません。たくさんの選択肢の中から選んで欲しいと思います。途中での進路変更にも対応できるように私の頭を柔軟にしておかないとと思いました。刻々と変化する社会情勢、日進月歩する電子機器、、多種多様の職業の中から一つ選ぶのは難しいことですね。

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